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長谷川「医療の質マネジメント計画」では、様々な指標を元に医療の質を管理していますが、健育会グループの病院というのは、個々の病院がそれぞれ違った性格を持っています。例えば、回復期リハの病院があれば、慢性期もある。しかし、慢性期の医療の質の指標といのは、世界的にみてもまだ確立していない現状です。そのような中で、「人間の尊厳」という視点は大変素晴らしいと感じています。

理事長「人間の尊厳」を尊重すると、寝たきりにさせるのはやめましょう、外せるオムツは外しましょう、いらない管は外して口から食べましょう、など自然に項目が出てきます。健育会グループでは、それらを慢性期の指標として取っています。

理事長

「人間の尊厳」

長谷川これからは病棟の性格によって目指す方向が変わる部分について、指標をそれぞれに増やすことが、課題と言えるかもしれません。例えば、「おすすめ指標一覧」のようなものを慢性期、回復期リハ、急性期など病棟の性格ごとに作って指標をモジュール化し、病棟ごとに選ぶような形にしてもいいかもしれませんね。

長谷川先生

理事長そうですね。医療の質を図る指標は、確かに項目を増やしていかなければいけないと思います。私が考えているのは、これから設定する指標は、各病院の現場で独自に項目を決めて、目標を作って実行していく形にできればということです。トップダウンではなく、現場の職員が自ら目標とする指標を決めることができればと考えています。

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