>Vol.13
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竹川
医学的に例えると、自律神経ということでしょうか。初期対応に関して、私は具体的な指示はしていません。本部のスタッフ自らが現場に行きたいということで向かいました。自律神経の反射で動いたということかもしれません。私は二次災害の恐れがあるので、十分注意するようにということを伝えました。
竹内
竹内 弘高先生私はその話を伺ってすごく驚きました。何故かというと普通企業では本社の方は大変優秀ですが保守的な人達が多いようにみえます。それが本部のスタッフがある意味では危険を顧みず現場に向かった。職員にどのような教育をしていたのですか。
竹川
それは、職員への理念教育に尽きると思っています。健育会グループに入職する職員には必ず私から直接MVVについて話をします。学卒の新入職員には、入職時と入職後半年後のフォローアップ研修を行います。入職時は一般的な社会人としての心構えや医療専門職としての心構えについて話をします。フォローアップ研修では、健育会グループのマネジメントの独自性やMVV制定の経緯から話をします。研修後のアンケートを見ると現場でも説明を受けているはずなのですが、「初めてMVVを理解しました」という声もでてきます。そういうことの繰り返しではないかと思っています。
竹内
それはとても大切なことです。メッセージというのは連呼しないと浸透しません。スティーブ・ジョブズが言っていましたが、経営は「ハートと直感」。ハートと直感に基づいて行動することが大切なのだと思います。本部の方々もそのようにして動いたのですね。
竹川
ハートで心配をして直感で現地に向かった。まさにその通りです。現地に向かった本部の職員がちょうどこれから被災地に入ろうとする時に、竹川理事長なんとか本部に無事を伝えようと携帯電話の電波の通じる場所まで向かっていた石巻港湾病院の責任者から連絡が入りました。そして、お互いたまたま近くにいたのです。それも直感同士だと感じています。

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