>Vol.36
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以下が、その内容(抜粋)になります。

Q. 介護と医療、この両輪というのは非常に望ましいと思いますが、グループ経営を進める上で経営理念というのはどうなっているのですか?
経営理念の定義は色々あります。例えば、日本航空さんではフィロソフィと呼んでいますが、我々は「ミッション」と「ビジョン」と「バリュー」、MVVというものを定義しています。我々の目指すべき方向と職員がやるべき事という形で整理しています。もう一つは経営理念という言葉を使っていますが、私が職員の皆さんに理事長として約束することを定義しています。この二つの言葉で使い分けています。
鶴蒔靖夫氏
Q. 病院経営と企業経営が同じであると常々おっしゃっていますが、経営で特に心がけていることは何ですか?
病院経営と企業経営が同じであるということについては、よく医療界の方が病院経営は特殊であるという風におっしゃっていることに対して疑問があります。企業経営と言っても、業態によって色々と特殊性もあります。簡単にいうと、製造業とサービス業では違います。そういう意味で、病院だけが全く別ということではなく、病院もその業態の違いだということです。病院には特殊性も十分ありますが、サービス業の中で多少特殊性があるというだけで、病院経営と企業経営全く違うということではないと私は思っています。
Q. 日本の医療制度には様々な課題がありますが、医療の現状についてどう思いますか?
医療崩壊という言葉が数年前から言われていますが、それは身近なことで言えば救急車のたらい回しとか、大きな事で言えば病院の経営難で潰れてしまって本当に患者さんが困るということです。私が理事長になった17年前に、私はそういう時代がくると予感しておりました。当時医療は聖域のため、お金について考えることはありませんでした。しかし、やはり財源があって人材がいて初めて医療が行われるのですね。そういうことを考えて、きちんとした経営ということをしなければ日本の医療は支えられないということで、先程話での我々のグループのミッションを「光り輝く民間病院グループ」としました。
ラジオ出演される竹川理事長 民間活用、民間活力こそが日本の医療を救うのだということを、我々はミッションにしたわけですが、財源がない中でどうやって日本の医療を守るかという時に、社会保障、いわゆる弱者救済ということだけでは、なかなか日本の医療というのは進んでいかないわけです。やはり、国民の方々も立派な大人という観点で医療機関を選ぶ、選んだ限りはそこで義務を遂行していただくという形で、国民全体で医者だけでなく患者さんも含めて、国民全体で日本の医療を支えていくという風に発想の転換をしなければ日本の医療というものは支えられないんだという風に私は思っています。

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