最新レポート

お話しされる竹川理事長

みなさんお疲れ様でした。これまでの研究会と今回の研究会の違いは、経験がまだ未熟であっても若い人たちに発表の機会をもってもらうようにしたことです。これまでの6回は経験豊かな人たちが発表者となっていましたが、グループ内の研究会ですから、経験者に指導的立ち場に立ってもらい若い人たちにもチャレンジする機会をつくることで、職員全体のレベルアップに繋げていければと考えました。発表内容の充実性では、未熟な発表もありましたが、発表者の緊張しながらも現在出来る限りの実力で発表を頑張る姿や、経験者の厳しい質問に発表者がタジタジになる姿を微笑ましく見ていました。

 看護研究の方では、昨年叶谷先生が前回宿題に出された独自性(先行研究のあるものばかりで独自性がない)という点で、今回は独自性という観点での研究が、いくつか見られました。独自性の研究というのは、先行研究がないので、どうしても論理性にとぼしくなりがちですが、それでめげないで、これからもどしどし独自性に満ちた研究をやっていっていただきたいと思います。リハビリテーション研究では、去年私が言った通り、テーマ継続の研究をしていただきましたので、大変うれしく思って聞いていました。
 今回の研究発表の中で、「今まで気が付かなかった重要な事に、データをとって、それを分析することで気づいたデータに基づいているので自分だけでなく、チーム全体に共有でき改善に結びついた」という発表がありました。論理的な思考・統計的な視点が日常業務の質の向上に結びつきはじめているのです。研究は必ず臨床に役立ちます。
 また、東京有明医療大学 教授 金井一薫先生を外部講師としてお招きし、『時代が変わっても変らぬ看護実践の本質』というご講演を頂きました。金井先生のお話に私も大変感銘をうけました。
 日常業務の忙しい中、立派に研究をすすめている職員、そして指導している先輩方に感謝したいと思います。これからも研究活動をすすめ、情報共有/意見交換をすることでグループ全体のレベルをアップし、更には研究成果を外部に発表することで、医療の発展に貢献できればと考えています。

お話しされる竹川理事長

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