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研修会の様子

■ 光り輝く民間病院

私が理事長に就任した20年前の病院というのは、国公立病院が光り輝いているとされていました。一方で民間病院は、その多くが悪徳だと考えられていました。
しかし私は、近い未来にそういう時代ではなくなるのではないかと考えていました。そして時代は変化し、患者さんが増える一方で、救急車のたらい回し、赤字垂れ流しの国公立病院の状況を象徴とした「医療崩壊」が叫ばれるようになりました。

我々健育会グループが、民間の強みを発揮してきている例として東日本大震災で石巻港湾病院は津波の被害を受けながらも、上の階に患者さんを避難させて医療を提供し続けました。そしてグループ本部・病院が支援をし、震災後50時間後には衣料品や食糧を運びました。我々の意思決定の早さ、行動の迅速さは民間だからこその動きであり、国からも自治体からも評価されました。また、ハーバードビジネススクールでは、日本を代表する企業であるローソン、ヤマト運輸、ファーストリテーリングと共に、東日本大震災時の優れたケーススタディとして取り上げられました。

もう一つは、過疎地域での救急医療の取り組みです。西伊豆病院は、救急医療で大変注目されています。開設以来絶対に救急を断っていません。西伊豆地方の人にとっては当たり前になってきていますが、様々な地域から評価されています。この「救急を断らない」ということは、なかなか出来ることではありません。西伊豆病院では、新生児がきても断りません。この2つの実例が、民間病院が光り輝いていることの実例だと考えています。

西伊豆病院の様子

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