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その後、長谷川先生からは次のようなコメントを頂きました。

長谷川 先生(東邦大学)

年々レベルが高くなっているということを、改めて再確認させて頂きました。皆さんは、PDCAサイクルで一番難しいのはどこだと考えますか。実は、Pの前の問題発見です。各病院・施設では、問題点があってもそれなりに運営が出来ているんです。その中で、何が問題かを見つけるのが難しいのです。そのような中、今回のTQMの発表では、他の病院との比較や、何が理想かということで考えて問題を発見したところが、出発点だったと感じました。発表の中で、課題をどのような視点で選ばれたかということが明確でなかったものもあったように感じます。その点を振り返って頂けると良いと思います。

順番を付ける訳ではないですが、その次に強いていえば、PとAが難しいと思います。特に定着化が難しいと考えています。発表の中でも、一年間活動を通し、そして定着率まで出しているというグループは少数でした。取り組みの時間経過からすると仕方が無いとは感じました。そして、TQM活動で一番大切なことは、課題の達成にしつこくこだわることです。こだわることがTQMを成功させる秘訣です。

最優秀賞のケアポート板橋については、審査員全員一致で選ばせて頂きました。取り組みの内容も、結果へのこだわりも素晴らしく、TQM活動のエッセンスがよいかたちで詰まっていました。優秀賞については、接戦でした。その中で、熱川温泉病院は、調理師が患者さんと関係を持つというのが新しいパターンであると感じ、そこが決め手となりました。宿題もあります。取り組みの回数等、まだまだ足りないと思いますので、今後さらに実施回数を増やすということを期待して優秀賞とさせて頂きました。TQM活動というのは、PDCAのサイクルから成り立っており、一度実施すると改善活動が続きます。しかも、同じことをやっていてはダメです。世の中の要求水準、期待水準はどんどん上がってきています。ですから、常に進化を目指し取り組んで欲しいと感じています。審査員一同、良い意味で発表を楽しませて頂きました。ありがとうございました。

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