Vol.193 新入職員に直接、グループが目指すべき方向性を話しています。

健育会グループは何を考え、どこへ向かおうとしているのか。

4月に皆さんにお会いした時、私は医療に携わる社会人として守らなければならない一般常識について話しました。現在、入職して半年が経ち、皆さんは医療職としての仕事をある程度できるようになってきた頃だと思います。ですから今回は、「健育会グループは何を考え、どこへ向かおうとしているのか」ということについて話したいと思います。日々の仕事の中で、この目指すべき方向性を知って働くのと、ただ漠然と働くのでは、皆さんの成長のスピードと皆さんの仕事の効率性が大きく違ってくるはずです。

我々のミッション(使命):光り輝く民間病院グループ

健育会グループにはMVV:ミッション(使命)、ビジョン(長期目標)、バリュー(価値)があります。ミッションは「組織は何のために存在するのか。社会に対してどのように貢献するのか」を示したものであり、経営の基本的な考え方です。

我々健育会グループのミッションは「光り輝く民間病院グループ」です。これを作ったのは20数年前ですが、その当時、「民活」という言葉がもてはやされていました。民活とは民間活力の略です。民間活力を生かした最たる例が国鉄の民営化です。多額の負債を抱えた国鉄を、中曽根元総理の英断で民営化して「JR」と社名を変更し、現在では黒字で非常にサービスの良い優良企業になりました。当時から私は、病院もそのようにならなければならないと考えていました。

医療であっても税金の無駄遣いは許されません。そうでなければ、医療が国を滅ぼすことになるからです。我々がどうして赤字を出さずに経営ができるのか?それは我々、民間病院が一生懸命工夫をして経営しているからに他なりません。民間が知恵と工夫で地域の医療を支えていくことが必要なのです。「民間病院としてしっかりと光り輝き、利益をしっかりと出し、社会のためにしっかりと尽くす」というのが我々のミッション(使命)です。