Vol.207 第21回フォーラム「医療の改善活動」全国大会 in 仙台が開催されました。

2日目のシンポジウム終了後は、次回大会長の生長会の亀山理事長が、生長会の概要を説明された後、次のようなにあいさつされました。

当法人は、事業展開の中で一番大事なのは患者さんの満足度だと考えています。まず2000年にCS、ES向上のため、当法人の幹部約50人がアメリカのフロリダ州にあるディズニーワールドに1週間ほど研修に行きました。そこで色々とノウハウを学び、現在でもお互いを褒め合う風土は継続中です。2001年からQC活動を開始。毎年12月に全職員が一堂に集まり、優秀活動の発表を行っております。2004年からは『医療の改善活動』全国大会にも参加することになり、グループ全体で毎年約100チームがQC活動を展開中です。

私どもが事業展開している堺と泉州には、皆さまご存知のように今年世界遺産に認定された「百舌鳥・古市古墳群」があります。ところが、実際に仁徳天皇陵の形をきれいに見ることができる場所は、ほとんどありません。唯一の穴場は、堺市役所の屋上に小さなレストランがあり、そこからはある程度の形がわかりますが、少し遠くなります。宮内庁の管轄で色々な制限があるため、この問題を解消するのは非常に大変だそうですが、堺市が何とかしてくれるのではないかと思っております。堺市は、千利休の出身地であり、全国的に有名な包丁をはじめ伝統産業に彩られた街です。

2日間、昼間はディスカッションされて、皆さん頭が疲れると思います。夜は堺の色々な楽しみ方があります。来年11月は堺でお待ちしております。たくさんのご参加宜しくお願いいたします。

亀山理事長のあいさつの後は、いよいよ審査結果の発表です。優秀賞は、各セッションで1チーム選ばれます。健育会グループのチームでは、ケアポート板橋のケアツール板橋が発表した「特別養護老人ホームにおける持ち上げ介助回数の低減」とライフケアガーデン湘南のMEAL CHOICEの「選択食の導入」が、見事優秀賞に選ばれました。下記は、この2チームから届いた受賞のコメントです。

ケアツール板橋(ケアポート板橋)
仕事による腰痛を緩和すべく、人力に頼った介助に対して福祉用具を導入することで省力化を図りました。トランスファー(持ち上げる介助)を5つの場面に分け、PDCAサイクルを回し、総計10種の要因解析及び対策を実施。ノーリフトケアコーディネーターの資格取得やスライディングシートの活用など、持ち上げない介護、掴まない介護を実践しました。ご利用者の皮下出血及び表皮剥離事故0件や不安、苦痛を低減することができたと同時に、職員の負担軽減や腰痛予防も実現することができました。今回の受賞で、3年連続の優秀賞受賞となりました。これまでの取り組みがこういった形で表彰され、とてもうれしく思います。