Vol.217 パンデミックでも安定維持する健育会

グループ外での学会発表をまとめた実績集は、平成26年度から毎年発刊しており、2019年度版で6冊目となりました。昨年は、石巻健育会病院が運営した「第21回フォーラム『医療の改善活動』全国大会in仙台」に健育会グループから21チームが参加したこともあり、合計104題を掲載し例年以上に充実した内容になっています。この実績集は、健育会グループ職員の教育研修のために発刊しているものです。職員の皆さんには、ぜひ目を通してほしいと思います。

また、健育会看護部では、教育研修の一環として「学研ナーシングサポート」のe-ラーニングを主体としたステップアップ研修や看護研究勉強会なども実施しています。2014年には『患者さんに安心感を提供するために~健育会看護部 継続教育の取り組み~』という冊子を作成。看護職が健育会の教育研修体制をより理解するためのもので、管理者との面接時の「自己能力評価」や「成長段階においての課題の明確化」、学校などで健育会グループの看護部を紹介する際にも活用されています。

これらの教育研修の体制は、職員各自の学習意欲を高め、グループ内外の学会におけるよりレベルの高い発表へとつながっています。そしてその学会発表を実績集によってグループ内で共有することにより、健育会全体の医療の質が、更に向上するという好循環が生まれているのです。グループ外の人と話をしたときに「健育会は勉強熱心だ」と言われることがあります。それは健育会の大きな強みの一つ。私は、そのことを誇りに感じると同時に、今後も「目の前の患者さんを救う」ために成長したいという職員の気持ちに応えていきたいと思っています。

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