Vol.229 既卒中途新入社員に向けた研修(病院・介護施設)を開催しました

一方で介護施設での使命は「活力のある高齢社会のサステナビリティを実現する」ことです。
sustainability=持続可能性です。高齢化が進む日本で、活力ある社会を維持するにあたって、介護は重要な役割を果たします。

過去の資料をもとに「今後の看取りの場」を推計したところ、2030年には医療機関や介護施設、自宅「以外」となる割合が格段に増加し、全体の35%にも及びます。つまり孤独死です。また、介護によって職を手放さなくてはならない「介護離職」問題もあります。このような方々を受け入れ、家族で温かい最期を迎えてほしい。日本に生まれてよかった、と思っていただける仕組みを作りたい。社会への貢献しかり、我々が果たすべき明確な使命感を見出したからこそ、健育会グループは介護事業に参入しました。

日本の介護は非常に効率的でレベルが高く、世界に誇れるものです。いつか海外からもこのノウハウが必要とされる日が来るのではないかと思っています。その際には自らが率先して手を挙げ、世界に伝えられるよう、心構えを持って業務に臨んでください。

ミッションを達成するための中期的目標(Vision)は、病院・介護施設ともに変わりません。「クライアントの心を豊かにする」ことです。

さらにそれぞれの施設理念は、地域性を加味した上で設定しています。ぜひご自身の勤務している病院、施設理念は理解してください。さらに全員で共有することが重要です。

目を閉じてもみなが同じように自身の施設の理想像が描けること。これが効率的かつ質の高い施設を作り上げる原動力につながります。理念を軸に「自分が何をすべきか」を常に考えて動くことが、大きなベクトルになるはずです。理念が一致してこそ「クライアントの心を豊かにする」病院、施設となりそして「光り輝く民間病院」、「活力のある高齢社会のサステナビリティ」が実現できると考えています。

ミッションとビジョンを達成するためには、医療・介護に関わるすべての方々(クライアント)が、何を求めているかを理解した上で「期待される価値(Value)」を提供することが重要です。

ここでも病院と介護施設では大きく変わります。
病院において患者さまに提供すべきは「質の高い医療サービス」、介護施設では「輝きの一日」です。またそのご家族に対して病院は「安心」を、介護施設は「安心を超える感動」を提供すべきだと思います。