Vol.233 今年は125名の新社会人が入職しました

皆さんが守るべき「社会人として大切なこと」は2つ。1つ目は「責任感」です。責任が取れない行動は、社会に迷惑をかけることになります。特に医療・介護は人の命に携わるサービス業です。考えのない対応は患者さんの命を危険にさらすことにつながりかねません。

とはいえ、みなさんは新人です。まだできないことも多く出てくるでしょう。ここで気をつけることは「できないことをうやむやにしないこと」。自分でできないことは「できない」と自分の中でしっかりと認識し、その上で上司に相談することこそが新人として取るべき責任です。

患者さんや利用者、ご家族からすれば、新人もベテランも区別できません。みなさんをベテランの職員だと思って接してきます。当然、無理なことや知らないことを要求されることもあるでしょうが、その際には決して「できません」「わかりません」とはお答えしないでください。「少しお待ちください、上司に聞いてきます」とお伝えしてすぐに上司に判断を仰ぐことが、みなさんの取るべき言動です。お待たせしてしまいますが、責任を取る上では仕方のないこと。適当な対応をして大きな事故につながることのほうが問題です。

判断も仰がずに「できない」で対応するのは責任放棄ともいえます。わずかひと言で病院に対するイメージは非常に悪くなることもあるのです。サービス業において「100マイナス1」は「ゼロ」。「99」にはなりません。ひとりの無責任な行動が、患者さん・利用者の命に危険を及ぼすこと、さらには病院や施設の評判をゼロにするリスクがあることを肝に銘じてほしいと思います。

2つ目は、組織の規則をよく学んで守る「規律正しく行動すること」。プライベートな時間は好きなように過ごしてください。しかし、ひとたび、病院・施設に足を踏み入れた瞬間、みなさんは医療・介護に携わる人間になります。

規律を守って組織を乱さず、クライアントから「立派な職員」とみなされるよう振る舞うことが重要です。みなさんの振る舞いは常に誰かが見ています。規律に伴わない行動は信頼を失いかねません。不本意な行動や言動が68年にわたって築き上げてきたブランドをゼロにしてしまうということを心に留めておいてください。

社会人として大切なことはこの2つです。1日も早く、医療・介護に携わる人間として独り立ちし、健育会グループの一員として組織の原動力になることを期待しています。