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僕自身が結果を残すためにやっている、3つのこと

また、僕自身が結果を残すためにやっていることがあります。一つ目は「心のマネジメント」です。ポジティブなこともネガティブなことも、心が考えています。僕は49年間生きてきましたが、物事をネガティブに考えたときにうまくいったことがありません。ですから常にポジティブでいるということがとても大切です。そのために僕が試合の中で行なっていることは「捉われない」ということです。人は何か失敗をしたり問題が起きた時に、すぐに捉われてしまいます。僕でいうなら、試合中にシュートが外れてしまうことがあります。それも1本の失敗ならまだいいのですが、たとえば10本連続で外れてしまうと、「また外れるのではないか」と考えてしまい、次のシュートを打つ勇気がなくなってしまいます。それは、失敗に捉われているということです。僕は外れてしまったものは仕方がないので、「次に」という気持ちで前に進んでいます。二つ目は「身体のマネジメント」です。どんなに一流のアスリートであっても、同じ人間ですから身体が健康でなけばいい仕事はできません。僕は年間60試合を休まず、練習も休みません。怪我もなく、コートの上に立ち続けました。それは身体を自分でコントロールし健康でいられたからできたことです。僕は大学を卒業してから体重はずっと77キロです。今も全く変わりません。それくらい自分でマネジメントしています。それでなければ結果は残せません。三つ目は「時間のマネジメント」です。時間というのは、すべての人に与えられた唯一平等なものです。これをどう使うかは自分次第です。僕の高校の言葉で「今日(こんにち)学べ」というのがあります。これは、今日学べることは今日学べということです。明日ではなくて今、この時に学べということです。限られた時間しかありません。自分次第ですべてが変わっていくのです。

すべての原因は自分にある

大切なことは、何か起こった時に原因を人ではなく「自分に向ける」ことです。例えば70対69でレバンガ北海道が負けているとします。僕の仲間がフリースローを2本入れれば逆転できます。しかし2本とも外してしまって負けてしまいました。しかし、そこで仲間のせいにしてはいけません。メンバーの一員としては、その前に自分が1本でも多くシュートしていれば、1つでもミスをなくしていれば、そのような試合展開にならずに勝てていたかもしれません。自分に向けるということはそういうことです。それが組織、チームで大切なことです。皆さんはこれから研修が続きます。研修が終わって、社会人としての生活がスタートします。大切なことは責任と覚悟を持って自分自身で切り開いていって欲しいと思います。