患者さんの「好きなこと」を、
機能回復につなげたい。
- 竹川病院言語聴覚士(ST)Y.M.さん
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2016年入職・新卒
おしゃべりが好き。そして食べることが大好き。そんな自分の特徴を生かして困っている人の手助けをしたいと、言語聴覚士を目指した。患者さんが喜ばれるような楽しい要素を取り入れたリハビリを目指したいと語る彼女の目は輝いている。
患者さんと、感動の涙
言語聴覚士は言葉によるコミュニケーションや摂食・嚥下に問題がある患者さんを支援するのが仕事です。担当させて頂いたある患者さんが、「歌が好き」という方だったので、歌をリハビリに活用することにしました。好きな歌を伺って、山口百恵さんの「秋桜」を課題曲にしました。
はじめは滑舌も悪く、声も小さくて聞き取りづらかったのですが、好きなことをリハビリに取り入れたのがよかったのか、だんだんとしっかり声も出て話せるようになられました。退院の季節は、その歌に合わせたかのように秋になりました。「今日が最後のリハビリですね」とリハビリを開始して、いつものように一緒に「秋桜」を歌い始めると、旅立ちの歌詞が患者さんの退院のイメージに重なって2人とも感動してしまい、患者さんも私も一緒になってワンワン泣いてしまいました。そのことは言語聴覚士をやっていてよかったと心から思える、良い思い出となっています。
長く働いていける環境がある
プリセプター制度や教育面で、竹川病院は充実していると私は感じています。グループ全体での新人研修や研究発表会もあり、それも強みです。
また、先輩には産前・産後休業、育児休業を経て働かれている方もいらっしゃいますし、育児短時間勤務をされている方もいらっしゃいます。そしてそのように働く方を、竹川病院のリハビリテーション部のメンバーは自然にサポートしていて、とても理解のある職場環境だと感じています。私も長く働いていきたいなと思っているので、ライフスタイルが変わっても、働いていらっしゃる先輩がいるのは、とても心強いです。
患者さんの「好きなこと」を
機能回復につなげたい
リハビリは楽しいことばかりではないですが、キツイだけのリハビリでは患者さんも嫌になってしまうと感じています。先ほどお話しした患者さんもそうですが、患者さんに心を開いて笑顔になっていただけるよう、患者さんの好きなことや趣味を織り交ぜた課題を考えていくことが大切だと思います。そして一緒に楽しい時間を過ごしながら自然と機能回復を目指せるようなセラピストになっていきたいと思っています。
情報は取材当時のものです。