2013.1.29
昨年、アジア諸国の高齢者施設の視察のために、健育会グループの職員が台湾のヘルスケアショーを訪れた時に、台湾でお世話になった秀傳(しゅうでん)医療グループの皆さん5名がこの度来日され、日本における介護事業についての知見を深めるため、健育会グループの病院・施設を訪問されました。
台湾は儒教や仏教などの影響をうけ、先祖崇拝・親孝行の精神が人々の生活にとけ込んでおり、家族の絆が強いと言われています。ですから高齢者の介護はこれまでは家族が担うことが一般的です。現在は国の介護制度も確立してません。しかし現在、多くのアジアの国々で課題となっている高齢化は、台湾でも進んでいます。台湾の高齢化比率(65歳以上人口比率)は2010年の時点では11%で、日本の23%と比べるとまだ低いですが、今後、2025年時点で20%、2060年時点で42%にも達するとされています。また、出生率も低迷しており、台湾の高齢化は極めて速いスピードで進行しているのです。
そのような背景から台湾で指折りの大手医療グループである秀傳医療グループでは、現在は急性期病院のみの展開ですが、今後の台湾での介護事業への需要の高まりを予測し、介護事業の展開が進んでいる日本に来られたとのことです。