創立60周年の思い

Vision & Work Together!

そして今、私は職員と共に健育会グループの今後の方向性について熟慮しています。これまでの健育会グループの歴史は、時代の流れを正確に把握することにありました。

それは、先代理事長の先見性により早期にリハビリテーションに取り組んだこと、また私が理事長就任当初につかんだ規制緩和の流れと「民間だからこそ効率的で質の高い医療を提供できる」という信念により、健育会グループの経営を行ってきたこと等が挙げられます。その信念は、2011年、東日本大震災の際に、被災した石巻港湾病院といわき湯本病院において、被災してもなお診療を継続し、そして早期復旧を成し遂げた時、確信にかわりました。

政府の発表によると、今後、日本は人口減少と少子高齢化が急速に進展していくと予測されています。一方、社会保障制度については、給付は高齢世代中心、負担は現役世代中心という現在の制度が見直され、給付・負担両面で世代間・世代内の不公平を無くし、更には未来への投資という性格を強め、「全世代対応型」の制度へと改革が進んでいます。
このような中で、私は、医師であり経営者である立場から、経済同友会や政府の規制改革会議のような様々な場で、将来の日本の医療制度、社会保障の在り方を提言していくとともに、健育会グループがこれからも社会に貢献していくための、新たな取り組みをはじめたいと考えています。