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全ての発表が終わった後に、座長の石巻健育会病院 院長 勝又貴夫先生より以下のようなコメントをいただきました。

勝又貴夫先生

本日は17題ございまして、4題が排泄に関わるテーマとなっていました。このようなところが慢性期医療や施設では重要なテーマなのだと再認識いたしました。

「介護老人保健施設しおん」では、66人が認知症サポーターとなったということで、これは大いに宣伝をしてほしいと思いました。

「石巻健育会病院」では、オムツはずしプランの立案率に注目し、実際に改善に結びついた例でした。ぜひ、プランの立案を続けてほしいと思いました。

「舟渡高齢者在宅サービスセンター」では、余暇時間に何もしていない人がおりそれを改善する発表でしたが、ご利用者自身の生活や目標に結びついた活動を引き出しているということで、素晴らしいと感じました。

「西伊豆健育会病院」では、食事の形態の見直しでインシデント発生件数が削減している事例でしたが、私は要因分析が優れているように感じました。

「ライフサポートひなた」では、お年寄りの筋力の衰えを様々な形で補うことで自然な排便を促していました。効果が得られており、このような活動はこれからの世の中に大事なことになってくるのではないかと感じました。

「ひまわり訪問看護ステーション」では、小児リハに関する演題でした。小児のリハをやっている施設は少ないと思います。そのような中、全員で小児リハを頑張ろうと、実地指導を受けて自信を持たせる取り組みは素晴らしいと思いました。

「ケアセンターけやき」では、議事録のサインを徹底するという取り組みでしたが、休み時間に会場の方から「サイン欄に日付を入れると問題が解決する」というようなアイディアをいただきました。そのようなことも解決策かなと思いますので、考えてみていただきたいと思います。

「いわき湯本病院」では、身体抑制をしないというのは、医療界全体の流れの一つで求められています。一度、ゼロを実現し、持続してるとのことで、素晴らしいと思いました。

「花川病院」の、尿失禁については色々な施設で悩んでいることの一つだと思いますので、この取り組みを参考にさせていただきたいと思いました。

「茅ヶ崎セントラルクリニック」の発表は、経営者的な考え方だなと感心いたしました。必要な人材と人数について、合理的な考え方だと感じました。

「介護老人保健施設しおさい」では、私は配車業務が大変なことだということを思っていませんでしたので、びっくりしました。これもコツを掴んでやると短くなるということを感じましたし、その他の対応も素晴らしいと感じました。

「竹川病院」だけが、住民運営型介護予防グループの立ち上げということで、課題達成型でした。東日本大震災の際、ボランティアの人がいなくなった後も地域での活動を続けていくということで様々な工夫をしていましたが、そのような話も役に立つのではないかと思いました。長く根付貸せるためにはリーダーを上手にアシストしていくことが大切なのではないかと感じて聞いておりました。

「ライフケアガーデン湘南」では、食事について入居者の皆様の大きな期待に応えていくのは大変だと感じました。しかし食事満足度は、泊まる施設ではとても重要だと思います。頑張っていただきたいと思います。

「介護老人保健施設オアシス21」では、薬のセットミスを減らすために自分たちの施設だけでなくて外の施設も巻き込んでやっているのが素晴らしいと感じました。

「ライフケアガーデン熱川」では、入浴時間を増やしたことによって発生した、レクリエーションの減少もやりくりによって問題解決したことが素晴らしいことだと感じました。

「熱川温泉病院」では、経管栄養の患者さんが下痢を起こすことによって、看護介護業務の大きな負担になっていて、それが取り組みによって改善があったということで、私どもの病院でも参考にしたいと思いました。

「石川島記念病院」では、電子カルテ問題でしたが、石巻健育会病院も2月1日から電子カルテの運営を始めてバタバタしております。取り組みを、参考にさせていただきたいと感じました。

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