Vol.253創業者・初代理事長の命日に幹部とともに墓参しました

医療法人社団 健育会 理事長竹川 節男

vol253

健育会グループの創立者・竹川不二男の命日である3月8日、静岡県富士宮市にある法華本門寺根源に伺い、住職に読経をいただきました。毎年3月に墓参していますが、昨年は新型コロナウイルス感染の影響によって叶わず、2年ぶりの訪問となりました。今回はわたしの中にある父の記憶をたどりながら、思いをお話しようと思います。

わたしの父であり、健育会初代理事長の竹川不二男は、富士山の麓にある静岡県・富士宮市に眠っています。彼はこの地で生まれ、板橋区の旧制中学(現・東京都立北園高校)に通うまでの日々を過ごしました。学生時代の成績は優秀で、とある人に勧められたことから医師になることを決意。父親が夭逝し、当時は裕福な家庭ではありませんでしたが、静岡県の徳川家財団の奨学金を受けながら、東京医学専門学校(現・東京医科大学)に通いました。勉強好きで、卒業後も研究の道に進みたかったそうですが、家計の状況を鑑みて1953(昭和28)年、板橋区に診療所を開業。これがのちの竹川病院となる、健育会の原点です。