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「 100引く1はゼロ 」

お話しされる竹川理事長私たちのグループは、医療・介護というサービスを提供するグループです。医療・介護というのは、患者さん・ご利用者の身体、命を預かります。皆さんが見習いであっても、患者さん・ご利用者からすると見分けがつきません。ですから、いろいろなことを要求されると思いますが、そこで一番大切なのはいい加減にしないことです。分からないからと言って、いい加減にすることが、重大な事故となる可能性があります。皆さんの一つのミスが、グループ全体の評価を下げてしまうことに繋がるのです。健育会グループは2000名を超える人が働くグループですが、一つの事故でグループが崩壊します。それが、人の身体、人の命を預かる医療・介護という仕事です。これは極端に言うと、「100-1は99ではなく、ゼロ」なのです。はじめは自分で判断できないことが多いと思います。そういう場合は、必ず指導する先輩に相談し、指示をもらってください。簡単なことは自分で判断してもいいですが、そのような場合でも、先輩に必ず報告してください。指導する先輩方に報・連・相(ほうれんそう)、報告・連絡・相談するということがとても大切なのです。

33年前、私が医師になってすぐのことです。3カ月単位で様々な科をまわるのですが、私はわからないことはとにかく周りの人たちに質問しました。あまりにたくさんのことを質問するので、先輩には「少しは自分で図書館に言って調べろ」と言われてしまうくらいでした。しかし、先輩たちに聞くのをためらっていた同期がミスを起こし、それを見て、私は「質問してよかった」と思いました。少しくらい先輩に怒られたり、めんどくさがられたりしても、分からないことはしっかりと質問することが、患者さんのためになると思います。だからといって、何度も同じ質問をしたりしてはいけません。同じ質問は2回しない。1回質問したことは、2回目は自分で判断してから先輩に「前回こうだったので、今回はこれでよろしかったですね」と確認してください。報・連・相を大切にすると言うことは、基本です。その積み重ねがとても大切なのです。

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