Vol.220第14回看護・リハビリテーション研究会を開催しました

医療法人社団 健育会 理事長竹川 節男

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2020年9月2日(水)、新型コロナウイルスの影響により延期していた「健育会グループ 第14回看護・リハビリテーション研究会」を開催しました。今回は、感染防止の観点からWEB会議形式で開催するという健育会グループ内の学会としては初の試みです。同学会には、インターネットを通じてグループの全病院・施設から計207人の職員が参加。各研究チームの代表者が、1年を通じて行った研究の成果を発表しました。

看護・リハビリテーション研究会は、「医療専門職は、論理的思考・統計的な視点を身に付けた科学者であるべき」という考えに基づき始まりました。質の高い医療を継続的に提供するために、各病院・施設の看護職と介護職が、それぞれチーム単位で研究テーマを選定。その成果を学会形式で発表します。例年は3月上旬の開催でしたが、今年は健育会本部とグループの全病院・施設をインターネットでつなぎ、WEB会議で行いました。

Vol.219でもお伝えしたようにメディカルディレクター会議は、8月に東京エリア以外の病院とはインターネットを介して実施しましたが、学会をWEB会議形式で行うのは初めて。わずかに映像の乱れなどがあったものの、大きなトラブルはなくおおむね順調に進行しました。会の冒頭では、宇都宮啓副理事長から下記のあいさつがありました。

私は昨年着任したばかりで、看護・リハビリテーション研究会は今回が初めてになります。これまでに医師研修会やTQM活動発表セミナーに出席しており、健育会は皆さんの継続的な研究成果の積み重ねで、日頃の業務が行われていると感じています。抄録をざっと読んだところ、フォローアップ研究と呼べるものがいくつかありました。フォローアップの内容は、大きく分けると二つあると思います。一つは、今までの研究の成果を踏まえて、更にもう一歩研究を進めるというもの。もう一つは、前回の研究がうまくいかなかったため、異なるアプローチで取り組んでみるものです。いずれにしても、研究結果を放置するのではなく、それを生かして次に進むという姿勢は非常に大事だと思います。

研究のきっかけは、「なぜこうなるのだろう?」「どうすればうまくいくのか?」といった疑問だと思います。どちらも、日常の業務における課題を解決するための研究です。そうした皆さんの研究成果が、業務の改善につながることを期待しています。また、他のチームの発表を聞き、お互いに刺激し合い切磋琢磨することで、今年の健育会のビジョンであるOne Teamの実現につながると考えています。