Vol.296 2024年度の新入職員中途研修を実施しました

その後、健育会グループは介護事業を手掛けることになり、再び「私たちが介護事業をやる意味」について考えました。そして介護事業グループのミッションに「活力のある高齢社会のサステナビリティを実現する」と規定したのです。
今後、日本は少子高齢化がさらに深刻化して財政を圧迫していくと予想されていますが、だからこそ健育会グループは、高齢化社会になっても活力と持続性のある社会を実現するために介護事業を手掛けると決めました。その背景には、厚労省が出した日本の国民がどこで亡くなるかの推計がありました。グラフには医療機関、介護施設、自宅(在宅サービスを受けて家族に看取られる)、その他とあり、2030年には「その他」が47万人になっています。「その他」とは、発見された時にはすでに息が絶えている状態、つまり孤独死のことです。実際数年前にも有名な女優さんが孤独死したニュースもありました。
ところが今は、そういうニュースを聞きません。なぜなら孤独死が一般的になったからです。救急車のたらい回しも数年前まではニュースになっていましたが、今は見かけません。当たり前になったからです。当たり前のことは、ニュースバリューがないから取り上げられないのです。今、高齢者の孤独死が当たり前になっています。
しかし、そんな寂しい死に方をすると思ったら国のために一生懸命頑張る活力は生まれてきません。ですから我々は介護事業で「その他」を減らし、「この国に生まれてよかった」と思って亡くなってもらえることを目指しています。
また、介護で離職しなければならないことも国が活力を失う原因です。だから我々が頑張って介護をして、家族の方には一生懸命働いて価値を作ってほしいと思っています。

次に健育会グループの特徴を紹介します。まず、民間であること。この民間の定義というのは、スピードとチャレンジです。例えばお役所は新しいことしようとすると、前例がないし、責任が取れないからとチャレンジを嫌います。しかし民間である健育会グループは、どんどんチャレンジします。そして、その責任は必ず私が取ります。勝手にチャレンジしては困りますが、みんなで話し合いをして決めたことはどんどんチャレンジしてください。