最新レポート

石巻健育会病院
「足へのセルフケア」についてもなかなかいい結果が出ていました。意外にトラブルがある患者さんが多いという結果や、このくらいの簡単な指導でも効果があったということは、質問においても関心が高かったと思います。関連要因の属性のところで、例えば糖尿病を持っていたりすると足のトラブルの元になるので、もう少し基本属性や対象とした患者さんの背景が見ることができればと思います。どんな疾患のどんな患者さんがこのくらいのトラブルを持っているのかということがわかると、聞いている人たちも「うちの病棟とゾーンが一緒だから同じような効果が得られるかな」など判断することができ、より役立つと思います。
花川病院
花川病院はいつも指標をつくる研究をされていて、だんだんとノウハウが蓄積されて、様々な挑戦をしてくださっていると感じています。今回、どんな定義でリスクによって患者さんを3分割したのかの定義を掲載されると聞く人にとってもとてもわかりやすい発表になると思いました。
西伊豆健育会病院
今回あえて入院時のナースの直感を聞き取ったということに、この研究のオリジナリティがあると思います。せっかくのノウハウを明確にしたいという時に、研究は抽象化してカテゴリー化されたのですが、あまり抽象化し過ぎてしまうとわざわざ生の声を聞いた意味がなくなってきてしまうと思います。どの程度抽象化するかというのは難しいと思いますが、なかなか上手にまとめて下さっていると感じました。ただ、発表を聞いている方にとっては、例えば「歩き方」というカテゴリーであれば「どんな歩き方なのか」と気になるところだと思います。この場合、「スムーズではない歩き方」など、もう少し詳しくカテゴリーを分けたほうがいいと感じましたし、全体的にカテゴリーについてもう少し工夫いただける良いと思います。そうするとこのカテゴリーを見ただけで、「こういう患者さんね!」と聞いている方にもわかると思いますので、ご検討いただければと思います。
いわき湯本病院
チームワークへの影響の研究も、介入の結果が出てなかなか面白い研究だったと感じています。これはこのまま是非外部の学会で発表していただいていいと感じました。加えるのであれば、質問にもありましたが、介入の内容がもう少し詳しくわかると、まねしたいと思う方もいらっしゃると思いますし、すごく良くなるのではないかと思います。
竹川病院
介入の研究でデザインもしっかりポイントも押さえられていると感じました。質疑応答で色々と質問が出たように、介入の研究はいい結果が得られた時に調査方法と介入方法が気になるわけです。ですから、短い研究期間だったとは思いますが、「なんでこの道具を使ったのか?」等根拠を説明できると、研究の意義もわかりやすくなると思います。

研究発表だけではなくて、この後論文にしたいという方がいらっしゃれば、お手伝いしますのでそれもご検討いただけましたらと思います。ありがとうございました。