最新レポート

石巻健育会病院
非常に頑張られていると感じました。CBAは患者さんをしっかり見ないと評価できませんので、患者さんをしっかり観察することを心がけていたと思います。観察の内容をセラピストの皆さんで共有することが大切です。そしてセラピストプラス病棟のナースやドクターを含めた上で、きちんと毎月評価を繰り返してFIMを上げていくのが回復期の基本ですので、こういう研究もしっかりと続けていただければと思います。
花川病院
音響分析についてでしたが、非常に面白いと思います。簡単にできそうですので、ぜひ、花川病院から手法を教えていただいて、手法を取り入れていくのも一つの手だと思います。ただ大事なのは、それで評価した上でどのように良くしていったかと言うことです。それをきちんと出していかないと、評価だけで終わってしまうと意味がないので、取り組みを広げて欲しいと思いました。
西伊豆健育会病院
地域に根付いた非常に面白い検討だと感じました。ラジオ体操という切り口をどう捉えてやっていくか。地域においてはラジオ体操というのは、非常に大事な集まりになってくると思います。その時に、直線的な動きだけでなく横の動きを入れていくという運動的なことも非常に大事ですし、楽しいコミュニケーションが取れるということも大切だと思います。ラジオ体操に行くためには服や化粧を考えなくてはいけないということが認知機能を上げていきます。これは認知症予防にもなると僕は思いますので、ぜひ、大きな母数でデータを出していただければと思います。
いわき湯本病院
通所リハの取り組みでした。これから通所リハは維持期の核になっていきます。維持期の核の通所リハをどのように展開していくかは、患者さんとの関係を切らずにずっと看ていくことが大事だと考えています。通所リハから自主訓練をしていただくという流れの中で、地域の方のご参加のもと、運動教室や認知症教室をやっていくことが出てくると思います。そのような展開の中で、関係を切らないように継続していくことによって地域に貢献できると考えていますので、さらなる第二報、第三報を期待しています。
竹川病院
リハ栄養の観点からのご発表でした。リハ栄養というのは今のトピックですので、いっぱい良い論文が出て来ています。しかしそういう中で基本は、どういう栄養をとって、いつのタイミングでリハビリをしたら良くなったのかに尽きます。どのくらい効果が出たのかということをしっかり出していただいて、この研究を進めて行くことが大事だと思います。ぜひ進めていって欲しいと思います。

このような形で年々、健育会グループのリハ部門のクオリティは上がって来ています。しかしまだ導入になってしまっている部分があるので、ぜひそれを使ってどのような結果が出たのか、それをどのように波及できるかということを学会で発表できればと思います。そして発表数を増やしていくことによってさらに大きなパワーになっていくと思います。

今回の看護・リハビリテーション研究会では、質疑応答において看護部門ではセラピストから、リハビリ部門では看護師から質問が多数あり、「グループで職種を越えた学び合いが行われていたこと」や、「質疑応答の内容がいずれもレベルが高く議論の質が深まっていること」が特徴的でした。このように健育会グループでは、研究発表を通じてグループ全体のレベルアップを図ってまいります。またさらにその成果を積極的に外部の学会に発表することで、医療・介護の発展に寄与していきたいと考えています。