最新レポート

今回の講演は、医療法人社団鉄祐会理事長 武藤真祐先生に「石巻における在宅医療介護の連携について」との演題で行って頂きました。

日本の高齢化の現状

  • 将来に向けて、75歳以上の高齢者人口の割合が増加する。
  • 1年間の死亡者数は2040年までに、160万人を超える。
  • 2030年には2割もの高齢者が要介護状態となり、年々その人数は増える。
  • 男性の9割、女性はすべてが、いずれ生活に人の助けを必要とする。
  • 終末期においては、自宅などでの療養を希望する人が6割を超える。
  • 自宅での終末期療養が困難な理由は「病状の急変」「家族への負担」
武藤真祐 先生

「スマートプラチナ社会」推進に向けた武藤先生の取組み

在宅医療システムの確立
  • 現在は、東京都文京区と宮城県石巻市で診療を行なっている。
  • クレド(信条)にもとづいて、在宅医療を提供している。
  • 東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市では、避難所閉鎖に伴い、在宅医療診療所の開設が求められていた。
  • 山積する課題を克服し、在宅医療提供体制を構築した。
  • 地元医療関係者、自治体に相談しながら、スタッフとしては地元の方々を迎え入れ、2011年9月1日、診療をスタートした。
チームケアシステム構築
  • 高齢者を支えるために必要な在宅医療・介護情報ネットワーク、医療・介護事業者・家族とのチームケアシステムを構築。
  • 「訪問記録の共有」「メッセージ伝達」「スケジュール共有」といった、多職種連携に必要とされるICTシステムとした。
  • 5ヶ月で約3200件の入力利用があり、事業者の入力件数が増えた。
  • 情報連携にともなって事業者・家族ともに満足度が向上した。
  • 事業者向けの利用継続の意向は、回答者全員が「来年も継続したい」との回答であった。
  • 家族向けの利用継続の意向も100%の回答をいただき、家族ポータルサイト継続についても要望を頂いた。
  • 「内容によるが、ある程度の費用負担は構わないのではないか」という意見も多かった。
「スマートプラチナ社会」推進に向けた武藤先生の取組み

教育・研修