健育会グループでは、「自分の専門性を使命感をもって提供することによって、自らを高める」という自律したプロフェッショナルであることを職員に求めるとともに、成長できる機会と場を提供することを約束している。
全ての職員一人ひとりが個人のミッションを実現できるような仕事の場と環境を提供することが、健育会グループの経営理念であり、職員に対する約束であると考えている。その実現のために健育会グループは、チーム医療・介護の確立、病院・施設運営の健全化、業務内容の改善・効率化、研究・教育制度の充実、職場環境の整備、人事評価と昇給システムの公正さを実践している。
個人のミッションは、「仕事のやりがい」「一人ひとりの人生の夢」「医療介護に携わる者の使命感」の3つであり、これは職員一人ひとりが‘何が出来るか’‘何を心がければいきいきと仕事ができるのか’を示したものである。全ての職員が、医療介護に携わるものとしての使命感をもち、それぞれの人生の夢を育て、やりがいの持てる仕事を追求できる職場環境の提供を経営理念として約束している。
職員のビジョンは、「あるべき姿」として、職種ごとに到達すべき目標を具体的・詳細に定めている。
職員が仕事をしていく上で目標とすべきイメージやなりたい自分の姿を、看護・介護・リハビリテーション・薬局・検査科・栄養科・相談室・事務などの部門・職種ごとに具体的・詳細に示したもの。職員一人ひとりが、あるべき姿を目標に自分自身の役割を全うし、職員全員で質の高い医療(サービス)が提供されると、病院・施設の理念の実現に近づくことができる。
多忙な業務の中でも全ての職員が、「頑張ったことがきちんと評価される」、「健育会グループの職員として働いてよかった」と思える達成感、‘仕事のやりがい’を実感できるような人事制度を導入している。
職員一人ひとりがどんなに忙しくても、仕事の達成感を感じることによって、将来の夢が描けるような心のゆとりがうまれる職場環境をつくるために、業務の効率化や業務改善を徹底しておこなうことで無駄な仕事を省くことが必要である。
医療や介護の仕事を選択する人は、医療や介護を通じて人のために役に立ちたいという使命感をもって働いている方が多い。しかし多忙な業務や回復困難な患者さんと接していくとその使命感をずっと持ち続けることが困難な局面もでてくる。そういった状況においても、健育会グループで働いているうちに、自然と医療・介護職のプロフェッショナルとしての使命感を抱くことができるような教育体制や評価制度を設けている。医療介護に携わる者の使命感は、しっかりとした卒後教育と評価システムが重要であると考えている。