健育会グループは、頑張っている人が正しく評価され、学び続ける意志と姿勢を持った職員が成長できるよう、公正・公平な人事制度や質の高い教育・研修の機会を設けている。
グループの人材育成の方針は、「頑張る人を応援」し、「頑張った人を評価する」ということである。グループや病院への貢献度、個人目標の達成度合い、グループの職員としてふさわしい行動がとれているかなどを公平・公正に評価する人事制度を取り入れている。また、給与についても従来の年功序列型の給与体系ではなく、この人事制度での評価結果が給与にも連動する制度となっている。
職員一人ひとりが能力向上をめざすのは医療人として当然の義務であり、それをサポートするのが組織の役割であると考え、全職員の職務能力、医療の質、サービスの向上につながる教育・研修の機会を設けている。各院内・施設や健育会グループ合同での教育・症例発表会は活発に行われており、また外部学会や院外セミナーにも積極的な参加を勧奨している。
職員のプロとしての使命感を育てるために、個人を表彰する制度。全職員を対象として、毎月、各病院・施設から推薦される、病院の運営(病院の知名度向上、地域への貢献など)や質の向上(個別にクライアントから高い評価を頂いた内容、クリニカルアウトカムの改善など)に著しい貢献をした職員の業績の中から「最も輝いた1件」に贈られるもので、理事長が決定する。BSCの評価項目の1つでもある。
私たちは、患者さん一人ひとりの尊厳に配慮し、それぞれの患者さんのニーズに適合した質の高い医療をチーム医療により提供している。その中でも、卓越したチーム医療の実践により、現代の医学の常識を超えて奇跡の回復を成し得た症例をいくつも経験している。そのような奇跡の回復を成し得た症例のあった病院・施設に対し、その都度「ミラクル賞」として表彰している。BSCの評価項目の1つでもある。
従来、一般的に介護に対する考え方は、人のお世話をする、障害を持った方の足りない機能を補うということであったが、最近、介護に対する考え方やその位置づけが変わってきており、介護とは高齢者の方でも障害を持った方でも、どんな方でも、その人がその人らしく生きるための支援をするという考え方になってきた。 健育会グループの介護施設を利用する皆さんが、その人らしくキラキラと輝いている、そういった支援ができている事例に対して「キラキラ介護賞」を与えている。
毎月のディレクターミーティングと介護事業ミーティングにおいて、最も優れたプレゼンテーションをおこなったディレクターと施設長を、その月の「Monthly Aword」ミスターマネージングディレクター、ミスター施設長として表彰する。
年間を通じて「チーム医療を発揮することで、現代の医学の常識を超えて奇跡の回復を成し得た症例」(ミラクル賞)と、「その人らしく生きるための支援をしたことによって、その人がキラキラと輝いている事例」(キラキラ介護賞)を発表する会である。症例や事例の発表は、成功体験の共有を通じて医療・介護の専門職者としての自信をもつことのみならず、人間の能力の無限さやチームの在り方や重要性を学び取る機会になっている
グループ内の常勤医師に対して、グループ(トップマネジメント)の方針や考え方、医師に採用情報について浸透させるために実施する研修会。
TQM(Total Quality Management/総合的品質管理)とは、品質向上のために組織全体で取り組むアプローチの手法である。具体的には、クライアントの視点に合った品質・サービスを提供するための業務効率や質の改善の活動で、各病院・施設では、テーマに対して組織横断的にサークルを作り、1年間かけて改善を実現させる。この成果を発表する場がTQM活動セミナーである。問題や課題に対しての分析・解決方法やチームワークを学ぶ機会となっており、社会人としての総合実践力を養う機会になっている。
各病院の看護部とリハビリテーション部が、1年間かけて取り組んだ研究を発表する場である。研究活動を通して養われる論理的思考は、医療者にとって極めて重要である。臨床での疑問を深く追求し、新しい知見を見つけ、それを活用することによって、医療者の能力及び組織の医療の質は向上する。看護部においては外部講師を招き、指導を受けながら取り組んでいる。
職員に仕事のやりがいをもってもらうための仕組みの一つ。グループのMVVや病院理念に沿って、職員の達成した素晴らしい仕事や望ましい行動に対して、マネージングディレクター・施設長が感謝の気持ちを込めて本人に直接サンキューレターをおくる。サンキューレターを継続することで病院に前向きな文化を根付かせ、職員のモチベーションを高く維持する。
職員個人の責任感を高め、主体性をもって働く文化を根付かせるための仕組みの一つ。職員から業務改善や質の向上に関する様々な提案を吸い上げて、病院のサービス向上や業務改善、経営改善につなげる。採用の可否に関わらず、提案1件に対して一定の報酬を出している。