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「医療の部」の座長を務められた小針 正人先生からは、以下のような講評をいただきました。

小針 正人先生

西伊豆健育会病院のご発表については、適切な処置ができたのは医者・看護師で非常に有用な勉強会を行い、その情報を全員で共有しているということに尽きます。救急搬入の多い西伊豆健育会病院でありますが、西伊豆ならではの症例であったと思います。

茅ヶ崎セントラルクリニックのご発表については、糖尿病のコントロール、日常生活の安定、患者さんの不安の解消などチーム一体となった取り組みとその効果が最大限に発揮できた素晴らしい症例でした。

花川病院のご発表については、退院後も訪問リハビリを行うということで、チーム医療の関与の継続が、ご本人と家族に安心感を与えており、信頼感も得られたのではないかと思います。これからも新しい分野への参加を期待します。
石巻健育会病院のご発表については、患者さんとの意思疎通を図る計画や、独自のマニュアル作成、ご家族を含めたカンファランスなど、ご家族にも非常に気を配るケアを行い、支援体制がご家族に与える安心感は相当なものがあったと思います。発表では、役割やその後の経過評価を明確に示している点が非常に素晴らしいと思いました。

竹川病院のご発表については、関与したスタッフの具体的な役割とケア目標、経過が詳細に報告されまして、チーム医療の効果が非常によくわかり、素晴らしさを超えたスーパープレゼンテーションという印象でした。

発表の様子

熱川温泉病院のご発表については、入院時退院計画、そして結果まで、チーム内での会話がよくわかる非常に素晴らしいご発表でした。

石川島記念病院のご発表については、医師・看護師・理学療法士・管理栄養士・MSW含めたチームで対応し、患者さんに関与していく過程が詳細にわかり、大変立派な発表でした。石川島記念病院は、ご発表にもあったように循環器系の病院として救急車の搬入も増えているということですので、こう言った症例がますます多くなってくると思います。

最後に、いわき湯本病院の発表については、自宅で暮らしたいという患者さんの希望に沿うように試験外泊を3回行い、また、自宅と同じ手すりの配置をしてリハビリを行うなどしたことが素晴らしい点だったと思います。

今回発表された症例は、すべてチーム医療の力で対応可能となった症例で、内容につきましても素晴らしかったと思います。また、プレゼンテーション方法も大変わかりやすく、全体としてレベルアップしてきていることを感じました。作品に例えると、すべてが力作でございます。これからも多くの力作が生み出されるよう、 みなさんが頑張って欲しいと思います。

全ての演題と講評の終了後には、いわき湯本病院 岡田 博人マネージングディレクターより、講演を行った横谷先生や座長の亀山先生への謝辞とともに「チーム医療症例検討会も回を重ねるに連れ、レベルアップしてきたことを感じています。今後もさらに質の向上に向けて一層の努力をして欲しいと考えています。」との閉会の挨拶がありました。

発表の様子

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