ケンイクペディア

5. 健育会のそれぞれの役職・職種の役割

健育会グループでは、それぞれの役職・職種の権限と責任を明確化し、
互いに連携し合う体制を構築している。

  1. 5-1人事制度
  2. 5-2教育・研修制度
  3. 5-3理事長賞
  4. 5-4ミラクル賞
  5. 5-5Good Our Team賞
  6. 5-6キラキラ介護賞
  7. 5-7ミスターマネージング
    ディレクター・
    ミスター施設長
  8. 5-8チーム医療症例検討会
  9. 5-9医師研修会
  10. 5-10TQM活動発表セミナー
  11. 5-11看護・リハビリテーション
    研究会
  12. 5-12サンキューレター
  13. 5-13名案プログラム

5-1人事制度

グループの人材育成の方針は、「頑張る人を応援」し、「頑張った人を評価する」ということである。グループや病院への貢献度、個人目標の達成度合い、グループの職員としてふさわしい行動がとれているかなどを公平・公正に評価する人事制度を取り入れている。また、給与についても従来の年功序列型の給与体系ではなく、この人事制度での評価結果が給与にも連動する制度となっている。

5-2教育・研修制度

職員一人ひとりが能力向上をめざすのは医療人として当然の義務であり、それをサポートするのが組織の役割であると考え、全職員の職務能力、医療の質、サービスの向上につながる教育・研修の機会を設けている。各院内・施設や健育会グループ合同での教育・症例発表会は活発に行われており、また外部学会や院外セミナーにも積極的な参加を勧奨している。

5-3理事長賞

職員のプロとしての使命感を育てるために、個人を表彰する制度。全職員を対象として、毎月、各病院・施設から推薦される、病院の運営(病院の知名度向上、地域への貢献など)や質の向上(個別にクライアントから高い評価を頂いた内容、クリニカルアウトカムの改善など)に著しい貢献をした職員の業績の中から「最も輝いた1件」に贈られるもので、理事長が決定する。BSCの評価項目の1つでもある。

5-4ミラクル賞

私たちは、患者さん一人ひとりの尊厳に配慮し、それぞれの患者さんのニーズに適合した質の高い医療チーム医療により提供している。その中でも、卓越したチーム医療の実践により、現代の医学の常識を超えて奇跡の回復を成し得た症例をいくつも経験している。そのような奇跡の回復を成し得た症例のあった病院・施設に対し、その都度「ミラクル賞」として表彰している。BSCの評価項目の1つでもある。

5-5Good Our Team賞

グループの病床も回復期リハビリテーションが半数以上となり、以前はミラクル賞として表彰してきた奇跡的に回復した症例も今では当たり前に回復するようになってきた。
そこで、多職種の職員が関わり患者さんやご家族に対して愛情をもって親身な対応をした事例や、幸せホルモンに関してチームワークを発揮することで取り組み、素晴らしい成果を得たような事例をGood Our Team賞として表彰する。

5-6キラキラ介護賞

従来、一般的に介護に対する考え方は、人のお世話をする、障害を持った方の足りない機能を補うということであったが、最近、介護に対する考え方やその位置づけが変わってきており、介護とは高齢者の方でも障害を持った方でも、どんな方でも、その人がその人らしく生きるための支援をするという考え方になってきた。 健育会グループの介護施設を利用する皆さんが、その人らしくキラキラと輝いている、そういった支援ができている事例に対して「キラキラ介護賞」を与えている。

5-7ミスターマネージングディレクター・ミスター施設長

毎月のディレクターミーティングと介護事業ミーティングにおいて、最も優れたプレゼンテーションをおこなったディレクターと施設長を、その月の「Monthly Aword」ミスターマネージングディレクター、ミスター施設長として表彰する。

5-8チーム医療症例検討会

年間を通じて「チーム医療を発揮することで、現代の医学の常識を超えて奇跡の回復を成し得た症例」(ミラクル賞)と、「その人らしく生きるための支援をしたことによって、その人がキラキラと輝いている事例」(キラキラ介護賞)を発表する会である。症例や事例の発表は、成功体験の共有を通じて医療・介護の専門職者としての自信をもつことのみならず、人間の能力の無限さやチームの在り方や重要性を学び取る機会になっている

5-9医師研修会

グループ内の常勤医師に対して、グループ(トップマネジメント)の方針や考え方、医師に採用情報について浸透させるために実施する研修会。

5-10TQM活動発表セミナー

TQM(Total Quality Management/総合的品質管理)とは、品質向上のために組織全体で取り組むアプローチの手法である。具体的には、クライアントの視点に合った品質・サービスを提供するための業務効率や質の改善の活動で、各病院・施設では、テーマに対して組織横断的にサークルを作り、1年間かけて改善を実現させる。この成果を発表する場がTQM活動セミナーである。問題や課題に対しての分析・解決方法やチームワークを学ぶ機会となっており、社会人としての総合実践力を養う機会になっている。

5-11看護・リハビリテーション研究会

各病院の看護部とリハビリテーション部が、1年間かけて取り組んだ研究を発表する場である。研究活動を通して養われる論理的思考は、医療者にとって極めて重要である。臨床での疑問を深く追求し、新しい知見を見つけ、それを活用することによって、医療者の能力及び組織の医療の質は向上する。看護部においては外部講師を招き、指導を受けながら取り組んでいる。

5-12サンキューレター

職員に仕事のやりがいをもってもらうための仕組みの一つ。グループのMVVや病院理念に沿って、職員の達成した素晴らしい仕事や望ましい行動に対して、マネージングディレクター・施設長が感謝の気持ちを込めて本人に直接サンキューレターをおくる。サンキューレターを継続することで病院に前向きな文化を根付かせ、職員のモチベーションを高く維持する。

5-13名案プログラム

職員個人の責任感を高め、主体性をもって働く文化を根付かせるための仕組みの一つ。職員から業務改善や質の向上に関する様々な提案を吸い上げて、病院のサービス向上や業務改善、経営改善につなげる。採用の可否に関わらず、提案1件に対して一定の報酬を出している。