Vol.196 「心・技・協」で風を起こします。

最後に「協(Collaboration)」です。これは今の健育会グループにとって大切なワードです。技を磨き、奉仕の心を持って尽くしても、一人の力では限界があります。一人の患者さん・ご利用者に対して、複数の異なる職種の職員が連携・協働して治療やケアに当たるチーム医療は、「協(Collaboration)」の最たる例です。しかしチーム医療は他の病院施設でもやっていることであり、一般的なものです。健育会グループでは、チーム医療をさらに深化し、職員の皆さんや院長・ディレクターが一つになって患者さん・ご利用者の「人間の尊厳」を取り戻し、患者さんご本人やご家族に安心を超えた「感動」を覚えていただけるような、究極の「協(Collaboration)」を実現していきたいと考えています。その感動こそ、風となっていくのです。

そしてこの究極の「協(Collaboration)」を各病院・施設で実現していくためのキーマンはディレクターだと私は考えています。
ディレクターは全てのクライアントに平等に目線を合わせていくことが大切ですが、その中でも職員の皆さんが心から自分たちの病院・施設理念に共感し、やる気を持ち互いに協力し合いながら仕事に取り組めるよう、努めてほしいと考えています。そして、チームのリーダーとして、これまで以上に職員のみなさんと一緒に問題解決に向けて考え行動してほしいと考えています。

今年は「心(Mind)・技(Skill)・協(Collaboration)」で皆で風を起こして、ビジョンを達成し、70周年に向かって羽ばたいていきたいという思いを、スローガンに込めました。
この週末は2019年になって初めてグループで集う場となるTQM活動発表セミナーが開催されます。発表を行う皆さんの準備も佳境を迎えていること思いますが、TQMのようなチーム活動においても「心・技・協」の観点で頑張ってほしいと考えています。