Vol.216パンデミックでも安定維持する健育会

医療法人社団 健育会 理事長竹川 節男

vol216

新年度に入り、約2カ月が経過しました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で日本の医療機関は厳しい状態が続いていますが、その間にも健育会グループの全病院、施設の予算ヒアリングを終え、今年度の予算が決定しました。今回は、COVID-19に関するグループ内の現状と昨年度の決算概況、令和2年度の予算に関してお伝えします。

約1カ月に及ぶ緊急事態宣言をへて、ようやくCOVID-19の感染拡大が一山を越えました。しかし、まだ完全に収束したわけではなく、第二波、第三波が襲来する可能性があります。決して油断することなく、引き続き最大限の注意を払いつつ、少しずつ以前の日常を取り戻していくことになるでしょう。健育会グループでは、依然として入院患者、施設入所者、職員のいずれにも感染者は出ていません。外来患者で1人だけPCR検査陽性者が出ましたが、すぐに対応する施設に移っていただき、院内感染に至らずにすみました。これも全職員が「新型コロナウイルス対応マニュアル」を遵守し、集中力を切らさずに職務を全うした結果だと思います。

医療物資に関しては、一時的にマスクが不足した病院はありましたが、グループ内で連携・融通することでしのぎました。現在は、マスクや医療用ガウン、消毒液のいずれも足りています。医薬品はもちろん食料品なども十分な量をそろえており、従来通りの医療体制を維持しています。一方で、面会制限により患者さんや入所者さん、そのご家族にもご不便をおかけしました。職員の努力に加えて、そうした地域の皆さまのご協力にも支えられ、健育会はCOVID-19の影響を最低限にとどめることができています。健育会に関わる全ての皆さんに、改めて感謝します。そして職員は、今後も気を緩めず、職務に当たってください。