健育会は、医療や看護、リハビリテーション、介護に関するさまざまなグループ外の学会に毎年参加しており、その発表内容は年度ごとに『発表実績集』としてまとめています。その取り組みは、医療関係者だけでなくその他の健育会のステークホルダーの皆さんからも高い評価をいただいています。今回は、私たちがなぜ学会発表に力を入れているのか、説明したいと思います。
新型コロナウィルスの影響により、今年開催を予定していた第14回看護リハビリテーション研究会(3月)と第14回チーム医療症例検討会(6月)は開催を延期していますが、健育会では、他にも「TQM活動発表セミナー」や「医師研修会」といったグループ内の学会を毎年開催しています。民間の医療機関にかかわらず、健育会がグループ内外を問わずこれほど積極的に学会発表を行う理由は、医療の現場には科学的な考え方が必要だからです。その考え方を発表という形でまとめることによって、常に意識できるようになります。
私は、学生時代に発表をしたり、資料を作成したりすることを徹底的に叩き込まれました。その経験は、現在に至るまで私自身に大変役立っています。また、医療に関わる者は、自ら知識を学び、成長し続けなければいけません。健育会が学会発表に力を入れるのは、実はこうした私の経験や考えに基づいています。