Vol.305 「栄光と転落の20世紀~歴史から学ぶ日本人の行動様式~」を語る会を開催しました

私は歴史好きだった父親の影響で、子供の頃から歴史に興味を持つようになりました。それからバブル期の頃、30歳で初めてニューヨークへ行ったとき、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と評される日本のパワーを肌で感じて驚くと同時に、日本はなぜあんなバカな戦争をしたのか?と疑問を持つこととなったのです。

以来、日本近代史の様々な本を読みましたが、歴史本というのは史実に忠実でストーリーがないと感じ、いまいち釈然としませんでした。しかし2004年から5年間、帝京大学の筒井清忠教授のもとで少人数の勉強会に参加する機会に恵まれ、懸命に勉強していくなかで、自分の中に歴史のストーリーが見えてくるようになったのです。
そこからは歴史本が面白くなり、読んで気づいたことを読書感想文として残してきました。この度、終活に入ってこれらを本にまとめておこうと考え、“日本人の行動様式”という観点から、読書感想文をまとめて出版させて頂いた次第です。
歴史には様々な解釈があり、この本はあくまで個人の見解に過ぎないため販売はせず、自分の好きな方にだけお配りして持っていただきたいと思っております。

座談会には、筒井先生の勉強会で共に学んだ参議院議員の浅尾慶一郎さん、日本近代史に造詣の深いサントリーホールディングス代表取締役社長の新浪剛史さん、日米関係に詳しいジャーナリストで国際文化会館グローバル・カウンシル チェアマンの船橋洋一さん、日本近代史研究の第一人者である慶應義塾大学法学部教授の細谷雄一さんにご登壇いただきました。

船橋氏にファシリテーターをお願いし、書籍についての感想やそれぞれの歴史観、日本の未来についての展望などについて意見交換を実施。改めて皆さんの考えを知ることができ、大変有意義な機会となりました。