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講演要旨
- ■強くなくていい「弱くない生き方」をすればいい
- ~脳卒中になってよかったと言う人がいる。残った機能を活用することで、活き活き生きている。
- ~弱い人が弱くない生き方をすればいい。強くなろうとする必要は全くない。
- ~職員はそのことを介護やリハビリでそれを伝えていく。
- ■「自己選択自己決定方式」
- ~多くの通所施設は、「集団同時一斉方式」である。いつもの場所でいつもの時間にいつもの人たちがいつも通りの方法でやる。
- ~「自己選択、自己決定」方式では、1日のメニューを本人が決める。
- ~高齢であっても、身体が不自由であっても一人ひとりやりたいことは違う。
- ~そして施設に来てから帰るまでのすべての行動が、リハビリテーションにつながっていることが大切。
- ■できることは自分でやっていただく
- ~できそうか、できるか、できないかを職員が見極める。
- ~できそうだなと思ったら見守る。看護や介護の方はお世話をする教育を受けているので、見守りが難しい。
- ~できるのであれば、介護しないのが大切なポイント。引き算の介護である。
- ~できることには手を出さない。できることを手伝うのは、できることを介護者が奪っていっていることである。
- ■知識より意識。利用者の意思を見る。
- ~知識より意識が大事。目の前のこの人をどうにかしてあげようと言う意識。それさえあれば、知識はいらない。
- ~「できそうかな?」という目で見ながら側で立っている。
- ~職員は出来ない、と決めつけるのではなく、「出来る事を見つけていく」「見えない意思を引き出していく」のが介護のプロであり、我々の仕事である。
- ~全介助の人が何もできないと決めつけているのは、我々の方ではないか。見えない意思を見つけていく。
- ■「ゆめ階段」作り
- ~ああなりたい、こうありたいという心が身体を動かす。
…具体的なプロセス作りが介護職の使命。
- ~達成感と有能感から生きがいが生まれる。
- ■「身体機能の回復」より先に「生活の回復」、
「人生の回復」
- ~夢のみずうみ村に来られた方は、「ゆめ階段」をつくり(やりたいことを見つけ)、その階段を駆け上がることで「生活の回復」「人生の回復」を遂げ、その結果として「身体機能の回復」を果たしていく。
- ■バリアアリー
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- ~通路を狭くしたり、手すりをつけなかったりする。バリアフリーではなく、バリアアリーの空間にすることで、リハビリ効果をUPさせる。
- ~その人らしい支援をする。
- ~リハビリテーションとはできないことをできるようにすること。