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そして実際に、心豊かにする病院グループを全うするためには、まずクライアント(病院にかかわり合いのある方々)が、一体我々に何を求めているのかということを理解しなければなりません。それが、期待されていること。提供すべき価値(バリュー)です。

ここでは健育会グループの7つのクライアントを定義し、求めていることを整理しています。クライアントが我々のグループに求めていることを、提供しなければなりません。それが提供できて初めて病院理念が達成できる訳です。そして、病院理念が全て達成できると、健育会グループのビジョンが達成できる。それによって健育会グループは社会的に使命を全う出来る訳です。

ところで、質の高い医療というのはどういうことでしょうか。一般的に大学病院など、高度な医療を提供している病院が質の高い病院と思われています。しかしそれは高機能病院です。高機能病院と質の高い病院は違います。患者さんも人間ですから、同じような病気、同じ性別、同じ年齢であっても求めている物は違う訳です。ですから職員の皆さんがそういう患者さんの情報を共有して、自分たちがやるべきことを適正にできている。言い換えればチーム医療が確実に出来ている病院が私は質の高い病院だと考えています。

そして山中教授の話になりますが、山中教授がしつこく若い研究者達に言った言葉が、「Vision and Work hard」という言葉だそうです。「自分の理想をもちなさい。そしてそこに向かって一生懸命に頑張って仕事をしなさい。」と、いうことです。まさにその通りだと思いますが。私が皆さん達に対してWork hardとは言いませんが「Vision and Work together!」というメッセージを贈りたいと思います。健育会グループのビジョン、そして自分たちの病院がどういう風になろうかということを皆で共有し、皆で働いていこう!と伝えたいのです。

まず、皆さんには自分たちの病院理念をしっかり理解してもらいたい。今日お話ししたように、日頃の仕事で病院理念を達成して行くことが、グループのMVVの達成に結びついていることと、それが達成できることで社会に貢献できることを理解して欲しいと思います。日頃の皆さんの働きで、チーム医療を実現し、病院理念をきちっと全うしていけば、かならず社会に貢献できます。それが、私が皆さんに望むことです。

学卒社会人フォローアップ研修の様子

講話の後は、5月の研修に引き続き株式会社ビーフォーシー 相部 博子先生の研修です。
まずはじめに、5月の学卒新社会人研修で設定した「職場における目標」と「目標達成に向けた具体策」の実践状況と振り返りを行いました。また、各自の「目標」「この目標を設定した理由」「目標達成のための具体的課題の抽出」「方法論」等を報告し共有し合いました。

学卒社会人フォローアップ研修の様子

グループ内で発表を行う時も、「発表する練習だと思って、人の目を見てしゃべること」と参加者に様々なアドバイスが投げられます。学卒新社会人にとっては、研修の場面の全てが勉強となります。その他、患者さんから慕われる職員になるために、日々の業務で活かせる内容を学び、有意義な研修となりました。
学卒新社会人の皆さんには、さらに研鑽を重ね、健育会グループで活躍できる人材に育って欲しいと期待しています。

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