新入職員研修を実施したのは、6月29日から7月27日のうち12日間、計8会場でした。日程は下記の表の通りです。
例年の研修では2泊3日で行っていますが、今年は1日に短縮したプログラムになりました。まず、あいさつやお辞儀の仕方、名刺の渡し方、社会人としての基本的なマナー・ルールなどの研修です。名刺交換は、学ぶ機会はもちろん、勤務中に行うことも滅多にありません。研修では疑似名刺を準備し、名刺交換を体験する貴重な機会になったはずです。
次に、上司への“ほうれんそう(報告・連絡・相談)”の仕方。情報や事実を、簡潔かつ正確に伝えることは実際に業務を遂行する上でとても重要です。今回の研修では、結論を先に述べてから根拠を具体的に示す「PREP法」=Point(結論)+Reason(理由)+Example(例)+Point(結論)の順に伝える方法をご指導いただきました。
続いて、医療職としての接遇、患者さんやご家族への対応についてです。健育会グループでは、医療はサービス業と捉えています。他のサービス業と同様に接遇の基本を学ぶことはもちろん、医療職としてふさわしい接遇についての講義がありました。さらに、患者さんが医療者に期待するスタッフのイメージや理想の自分の姿をイメージするといった、自分たちで考えることも行いました。
そして最後に、新入職員が陥りやすい“うっかり”に関して。医療職は、患者さんの命に関わる大きな責任を伴う仕事です。自分で分からないこと、対応できないことをあいまいにするのではなく、それらはすぐに上司に報告し、判断を仰ぐことの重要さについて教えていただきました。
1日間の短縮したプログラムではありましたが、大変密度の濃い研修になりました。例年であれば、私も新入職員研修の中で皆さんに社会人としての心構えについて話をしますが、今年は秋に予定しているフォローアップ研修で話をしたいと思っています。新社会人の皆さんが今回の研修で学んだことを日々の業務の中で実行し、1日も早く健育会グループの一員として独り立ちできることを期待しています。