まず、本部に「感染対策チーム」を創設しました。メンバーは、宇都宮副理事長(医師)、渡部クライアント本部部長、森クオリティマネージャー(看護師)、勝俣マネージャー。チームの目的は各病院・施設に出向き、既存の感染対策マニュアルを確認した上で、実際に正しく行われているかどうかをチェックすることです。2021年1月上旬にかけ、全施設を巡回してマニュアルの修正と、対応不備な箇所の指導にあたりました。
同時に、各病院の防護服等の物資や検査キットは本部で情報管理し、足りないものについては余っている施設から送るなど「万全な感染対策の体制」を構築しました。
皮肉にも、私が指示を出した翌日にねりま健育会病院で3名の新型コロナウイルス感染者が出ました。その後感染は拡大しクラスターが形成され、最終的には、入院患者さん・職員合わせて102名の感染者を出す大規模クラスターが発生してしまいました。
練馬区保健所と東京都の指導を受けながら、本部感染対策チームも介入して懸命にクラスター対策を行い、2021年1月14日に無事終息宣言、現在は通常業務に戻っています。また石川島記念病院を始めとするその他の病院で入院患者・職員における散発感染が発生しましたが、いずれもクラスターが発生することなく対応できました。