大規模クラスターを終息することができ、本当にお疲れさまでした。みなさんがONE TEAMとなって対応にあたってくれた結果、いいチームワークとなったことが終息に繋がったと思います。
まだ休んでいる職員もいると聞いています。チームワークに早く溶け込むよう、みなさんで声をかけながら新しいチームを再開してください。クラスターで影響を与えた患者さんを始め、これから入院してくる患者さん、ご家族、社会に、ご迷惑をおかけした分、みなさんの頑張りに期待します。
クラスターを起こした結果、収益的にもグループ全体では非常に厳しい状況となりましたが、他の病院も力を尽くしてくれました。これからも感染対策を十分にしながら、なるべく早くフル稼働できるよう、法人全体で安定した経営状況になるようお願いします。
なによりもみなさんの努力で乗り切れたことを私も非常に嬉しく、感謝しています。
また、12月末までにはすべての病院において、迅速に13分でコロナウイルスに感染しているかを判定できるSARS-CoV-2(新型コロナウイルス)核酸検出「ID NOW(アイディーナウ)」を導入しました。PCR検査とは違うものですが、核酸を増幅させてDNAでどのような感染があるかを見つける検査法で、原理は同じものです。厚生労働省でもPCRと同等の効果があるとされ、保険も認められています。
これによって、すべての新規入院患者さんの感染の有無、及び疑わしい職員・患者さんのチェックを迅速に行うことができるようになりました。現在は、全病院に「感染対策室」を設置し、陰性であることを確認した上、病棟で経過観察をしてからリハビリを開始しています。
これまで、発熱外来では再診者しか対応できていませんでしたがID NOW導入以降は、発熱のあるすべての患者さんを対象に受け入れて検査しています。
さらに現在は、他院で感染が確認された患者さんでコロナの治療が終わり、感染力がなくなったと判断されてもリハビリが必要で自宅に帰れない方は、すべての病院で受け入れています。決断には、
ねりま健育会病院でのクラスターの経験がありました。当時、感染力がない患者さんをグループ内の病院で受け入れましたが、その結果、ケアしながらであれば過剰に心配することはない。経験から得た証拠があったのです。