Vol.259「第16回TQM活動発表セミナー」が開催されました

医療法人社団 健育会 理事長竹川 節男

vol259

2022年5月28日(土)、「第16回TQM活動発表セミナー」が開催されました。昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染防止のためWEB会議形式で行いました。

日々の業務を継続的に改善していくため、健育会で毎年開催しているのがTQM(トータルクオリティーマネジメント)活動発表セミナーです。審査員長は昨年に引き続き、東邦大学医学部医学科社会医学講座医療政策・経営科学分野教授の長谷川友紀先生に務めていただきました。
毎年2月に開催していますが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で5月の開催となりました。まず冒頭に私がオンラインで述べた発表会への想いをご紹介します。


健育会の「TQM活動発表セミナー」が始まったのは2007年。当時の発表は7演題でした。それから毎年セミナーを続け、16回目となる今年は各地域で予選を勝ち抜いてきた20演題の発表が予定されています。このように健育会グループでは「TQM活動発表セミナー」が完全に根付き、外からも健育会のTQM活動は高く評価されるようになりました。2019年には東北初となる「TQM活動発表セミナー」で、石巻健育会病院が幹事を努め、さらに今年は東京で行われる全国大会のシンポジウムに、森マネージャーがシンポジストとして参加するよう要請がありました。
TQMは、総合的な品質改善活動です。その原点は、日々の業務をいかに効率的に、質の高い医療ケアサービスとして提供できるかをチームで考えることにあります。今までのルールだから、と毎日同じことを繰り返していては改善はありえません。セミナーを通じ、日々の業務が本当に最善の状態かを考え、そこでの気づきやふとした疑問を大切にしながら業務改善をしていくことをチームで学んでいってほしいと思います。
また今回の発表では、日々の業務改善だけでなく、患者さんやご利用者さんに提供する医療や介護ケアの質改善に取り組んだ演題も見られます。まさに皆さんが患者さんやご利用者様の立場に立ち、「愛情を持って親身な対応」という今年のスローガンを目指しているとことを感じました。
そして今年はTQM活動を長年続けてきたグループと、最近始めたグループを分けて発表するという新しい形式をとっています。これによりチームのTQMだけでなく、個人個人が常に自分自身を改善をしていく、セルフイノベーションにもつながっていくことを期待しています。それでは皆さんの発表を楽しみにしています。