Vol.302 令和6年度の予算ヒアリングを終えました

「しっかりした経営」とは、日本の医療を支えるための確固たる経営基盤です。必要な箇所には投資しますが、不要な無駄は削ぎながらもしっかりと利益を出す“筋肉質な経営”。先日のニュースで、将来医療費、医療介護費が日本のGDPの6割を占めることが明らかになりました。これから医療介護費はますます抑えざるを得ないでしょう。
また、日本の医薬品開発の遅れを由々しき問題だと考えています。ジェネリック(後発)医薬品へのシフトによって、先発品の利益率が下がり、十分な開発費が確保できていないのです。わたしは今年から経済同友会規制改革委員会の委員長に復権しますが、このような問題を解決すべく発言したいと思っています。そのためにもまずは自分が使わなければならない。そこで健育会では、すべての薬を先発品に変えることにしました。当然高い薬ですが安定した供給ができると考え、予算にも反映しています。
最後に「親身な対応」。健育会グループの医師は、患者目線に立って治療にあたったオリバー・サックス、看護師はナイチンゲールです。

フォーマットを変えたのは、これまでのヒアリングの中で、わたし自身にしっくりこない部分があったからです。果たしてみなさんがどこまでコミットしてくれているのか。どう予算を達成しようとしているのかが見えませんでした。わたしが予算ヒアリングで重視しているのは、みなさんの本気度です。体裁だけを整えたのか、悩みながら本当に考えて作ったものか、を見ています。

健育会グループは「Our Team」。より全員参加型の経営を目指します。予算計画には、すべての部署の関わり方、各自のやるべきタスクなど、3本柱を達成するためのヒントを組み込んでいます。一見関係ないと思えるようなあらゆる項目に対しても、全部門・全職員がどのように貢献できるか、していくかを考えていただきたいと考えています。