Vol.306 「第19回TQM活動発表セミナー」が開催されました

後半の発表終了後、大西座長から20演題に対する講評を行いました。

短時間で制約が多い中、とてもわかりやすいプレゼンをしてくださいました。よく通る柔らかい、いい声で発表されて素晴らしかったです。練習の成果であり、TQMの活動自体が楽しく、やりがいを感じた表れだと思いました。
前回、「幸せホルモン」分泌のためには触れ合いやコミュニケーションが大事というお話がありました。そのために自らの、あるいは地域の資源を有効活用し、連携して取り組まれました。触れ合いの場作りでは、竹川病院も花川病院も施設に素晴らしいスペースがあり、しっかり活用されて、さらに充実していくと感じました。
やり方としては、データ収集でのクラウド活用、ボランティアとの協力、部署を越えた共同作業、グループ内の他の専門家の協力を活かした取り組みも見られました。
皆で行う活動では、回想法的なアプローチ、昔の遊び、食事の思い出、合唱、紙芝居、演芸もあり、とてもよかったです。マッサージを含めたアロマにも熱心に取り組み、活動の横軸になっていて素晴らしかったです。個別ケアの推進も見られ、「個別ケアの究極の姿」という反応も出たケアポート板橋の1日5分触れ合う取り組みや、熱川の1人1人に声をかける取り組みも職員の主体性を引き出す次につながる活動だと思いました。
そして今回のキーワードの一つは、笑顔でした。利用者さんの笑顔が増えて活動が活発になる、または睡眠のバランスがよくなるなどの効果が全体に見られました。ご家族も喜び、病院施設や職員のイメージもアップするので、ぜひ頑張ってください。
また今回の発表で、「取り組んでよかった」「引き続き取り組みたい」という声が多く聞かれました。これは理事長の言われる“好循環”につながることで、職員の皆さんがやりがいを感じることで経営改善に繋がり、職場環境の改善も生み出します。この好循環を回して、有形無形の波及効果を進めていってください。
とはいえ継続のためには職員の負担感をできるだけ減らす必要があり、お互いの工夫を共有して取り入れることも大切です。定着するとマンネリ化して義務感が出てきたり、利用者さんがマンネリを感じたりすることもあるので、実施状況を見ながら変化をつけていく必要があります。
コロナという戦いの時代が明け、様々な取り組みが始まって物価高などの重いテーマも与えられています。その中でも「幸せホルモン」に対する取り組みのキーワードは笑顔です。利用者さん、患者さん、職員の皆さんにも笑顔を増やしていけば、とても素晴らしいグループになって一緒に前に進んでいけると思います。

コロナが明けて新たに「経費削減」「幸せホルモン」という2つのテーマに取り組んでいただき、大変有意義な活動発表となりました。今回の活動で得たことを活かしつつ、今後も日々の業務で継続して行なっていって欲しいと思います。大変お疲れ様でした。