最新レポート
症例検討会の後半「医療の部」では、9題の演題が発表されました。
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急性心筋梗塞の患者の繰り返す心室細動に対し
適切な早期対応にて後遺症なく社会復帰を果たした症例石川島記念病院
医師 斎藤 幹当初入院に拒否的であった患者さんをなんとか説得して入院させることができたことで、院内発生の急性心筋梗塞患者の難治性のVFに対して適切な早期対応を行い、社会復帰を果たした。
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ADL全介助からトイレでの排泄確立により
自宅退院できた事例熱川温泉病院
看護師 溝口 夏姫左急性硬膜下出血により右麻痺・失語症・高次脳機能障害を呈し、ADL全介助であった患者さんがリハビリ目的で入院。当初、転倒や気管切開カニューレ自己抜去などの危険行動やリハビリ拒否があったが、他職種での情報共有、趣味を取り入れたリハビリの介入による心理的安定を図ることで、トイレでの安定した排泄が可能となり、自宅退院できた。
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突然、透析患者が心停止 ~ 死の淵からの生還 ~
西伊豆健育会病院
医師 吉田 正透析直前に心肺停止となった患者さんに蘇生処置を施し心肺再開となった。その後、透析を実施し、透析終了後には意識鮮明となり会話もできるようになった。チーム医療を実践することで、命を救えただけでなく、患者さんご夫婦を笑顔にできることができた。
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歩行練習支援ロボットwelwalkの導入により
身体機能や活動に改善を認めた一症例花川病院
理学療法士 居橋 拳児脳梗塞発症後に両片麻痺を呈した症例に対して歩行練習支援ロボットwelwalkでの歩行練習を導入、身体機能や意欲の向上に合わせてチームで目標を共有しながらアプローチすることで、ADL、活動、生活の質に良好な改善を認めることができた。
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ホスピタリティとファミリーファーストに基づく対応
と回復期チーム治療によって精神的平穏を取り戻し
自宅退院を達成した症例ねりま健育会病院
言語聴覚士 先崎 志穂重度高次脳機能障害と失語により易怒性や徘徊が顕著で転倒リスクも高かった要介助な症例に対し、家族を含めたチームで情報共有を図りアプローチを行った結果、身体拘束を行うこともなく、問題行動やADL能力の劇的な改善を認めることができた。
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「痛み」を克服し、自宅復帰へ繋がった症例
石巻健育会病院
理学療法士 伊東 貴広左視床出血による右片麻痺、失語症、感覚障害に加え、既往である関節リウマチによる関節変形があり、入院当初は痛みがあることでリハビリが進まなかったが、チーム一丸で傾聴・情報共有した上で丁寧に説明し同意を得ながらリハビリを行ったことで痛みがある状況でもリハビリをともに進めていき、自宅復帰した。
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余命数ヶ月… それでも家に帰りたい
~ 進行性悪性リンパ腫の在宅復帰例 ~いわき湯本病院
理学療法士 武田 裕吾非ホジキンリンパ腫の治療中に状態が悪化、リンパ腫の治療継続が困難となり、余命数ヶ月と判断され緩和ケア・看取り目的にて入院となった。患者さんご本人の「食事が食べたい」「自宅に帰りたい」という強い意志を尊重して長期的チームアプローチを行った結果、食事摂取可能、歩ける状態まで回復し、自宅退院した。
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成人ダウン症患者に発症した脳室内出血に対し、
家族の思いを汲み取ったチームアプローチを実践し、
自宅退院することができた症例竹川病院
理学療法士 森本 孝則回復期リハビリテーション病棟入院時、寝たきり全介助で自宅退院は困難であろうと考えられた成人ダウン症患者に対して、家族の思いを汲み取り、病期に応じて各科が専門性を生かしたチームアプローチを行うことにより、自宅退院に至った。
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地域連携とチーム医療を行うことで透析離脱に至った1例
茅ヶ崎セントラルクリニック
看護師 守谷 広美87歳で急性腎不全からの透析導入となった患者の苦痛を取り除きたいという思いから、医師による適切な治療、多職種連携によるチームアプローチ、地域との連携を行うことで、腎機能の回復がみられ、透析離脱につなげることができた。