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最後に、講評を健育会グループ代表 竹川理事長が行いました。
「今回の発表では、東日本大震災で被災した石巻港湾病院といわき湯本病院からの発表は難しいのではないかと考えていましたが、立派に発表され感銘を受けました。健育会グループでは大きな研究発表が3つあり、その3つの目的は異なります。TQM 活動発表セミナーは日常業務の改善についての発表、チーム医療症例検討会は、卓越したチーム医療のによって回復不可能と思われた症例が奇跡的に回復した事例を発表しノウハウを共有する場です。そして看護・リハビリ研究会は論理的・科学的思考を身につけることで一人ひとりの医療人としてのレベルアップを図ることが目的です。

竹川理事長

昨年の講評でも、論理的な思考がまだ薄いという話をしましたが、昨年よりは進化してきているものの、まだまだ甘い点があります。医療現場の日常業務では、あらゆる可能性を考えてその場で対応することはとても大切なことです。そういった意味でも、色々な角度から検証するということを身につけて欲しいと思います。今後は、外部の学会で発表することにもチャレンジしていく予定ですが、昨年の花川病院の看護研究は日本病院学会で優秀賞を頂きました。他の病院も花川病院に続いてゆけるように期待しています。

また今回は、先行研究の追加研究と言う位置づけの演題が多かったので、来年に向けてもう少し独自性をもった研究に取り組んで欲しいと考えています。題材は日常業務の中に多くあります。毎年、レベルが高くなり、また参加人数も多くなっており、皆さんの努力に対して感銘する次第です。日常業務も忙しいと思いますが、来年もより実り多い研究会を行えることを期待しています。」

講評の様子

健育会グループでは、医療に関わる者には論理的思考は不可欠であり、日常的にそのような視点を持つことで、患者さんを診る目や業務全体に対する視野を広げることが出来ると考えています。グループ内で情報共有や意見交換を行う場を作り、そしてさらに研究の成果を外部へ発表し医療の発展に貢献していきたいと考えています。

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