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自立について

社会人としてしなければならないこと、それが『自立』です。自立と言うと、何でも自分ですることと捉える人もいますが、そうではなく、分からないことは分からないと上司に質問したり、困ったことがあったら報告する、それが自立です。もちろん、だんだんと出来ることが増えて一人前になったときは、自分で考え工夫することも必要です。しかし、それでも上司に相談すべきです。多くの人と連携し仕事を行っていくことは、社会人としての第一歩です。分からないことが あった時、困った時には、必ず上司に相談してください。

例えば、患者さんに何か聞かれた時に自分が分からないからと言って「わかりません」で終わらせてはいけません。上司に聞けばわかることかもしれませんし、患者さんは応えてもらえないことで我慢することになります。そして、そのような対応が医療事故につながる可能性もあります。万が一、医療事故が発生した場合には、正確・迅速に上司に報告するとともに、必ずその原因分析を行い、同じことが2度と起こらないように皆さんで共有することが重要です。

人の命を預かる、ということ

人の命を預かることの重さは現場に入るとよく分かると思います。私も医学部の学生だった頃、試験で間違えた問題について教授から「何故間違えたのか」と聞かれ、「ちょっと、うっかりしていました」と答えました。普段は優しい教授から「君が医者になって、うっかりしたら人を殺すことに繋がるんだよ。うっかりするなんて、この職場では許されないんだ。」と言われたことは今でもはっきり覚えています。そして現場で働くようになり、この言葉の意味をひしひしと感じました。皆さんにも、現場に入り人の命を預かる重さをしっかりと認識してもらいたいと思います。

お話しされる竹川理事長

教育・研修