Vol.193 新入職員に直接、グループが目指すべき方向性を話しています。

ベクトルを一つに合わせることが、大きな力を生み出す。

それぞれの病院・施設の使命は、各々の病院・施設理念に集約されています。健育会グループのMVVを踏まえ、そこに病院・施設としての経営資源、地域の特性を加味し、その病院・施設のなすべきことをまとめたのが病院・施設理念です。健育会グループのMVVについては一言一句覚える必要はありませんが、自分が働く病院・施設理念だけはしっかりと覚えてください。そして覚えるだけでなく、自分たちの病院・施設が将来どのような姿を目指しているのかということを、一緒に働く職員全員が同じ絵を描けているようにまでなることが重要です。

MVVと病院理念

ここで私の知人の話をしたいと思います。

私の知人は医師で、公立病院に勤務しています。朝8時から夕方16時まで外来を担当し、約100人もの患者さんを診察する日もあるそうです。それはめまぐるしい忙しさだと思います。しかしそれでも、彼が働いている病院は赤字です。彼は「これだけ働いていても、赤字。これ以上、私に何ができるのかわからない。」と言っていました。

このような状況がなぜ起こると思いますか?私は働く職員の目指す方向がバラバラだからだと思います。一人一人は頑張っていても、バラバラの方向を向いていては、それぞれの持つ力が分散してしまい、組織全体としての大きな力にはなり得ません。

逆に、全員の力が同じ方向にまとまったときは、何倍もの力となって大きな成果を生み出すことが出来ます。皆さんが病院・施設理念を理解し、それに向かって、一つの大きなベクトルになることによって、病院・施設は必ずや効率化して強い経営基盤を築くことが出来、それがひいては社会貢献に繋がります。どうせ頑張るのであれば、地域社会を含めて全ての人の幸せに繋がった方がいいはずです。ですから、皆さんも自分たちが所属する病院・施設理念をしっかりと理解、共有し行動してください。