Vol.234NHKスペシャル「迫る“介護崩壊” 新型コロナで揺れる老後」の放送を観て、グループ内で意見交換をしました。

医療法人社団 健育会 理事長竹川 節男

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先日、NHKで介護崩壊についての特集が放送されました。タイトルは「迫る“介護崩壊” 新型コロナで揺れる老後」。非常に考えさせられる内容で、私自身も感じることがありました。本部をはじめ各施設長にも観てもらった上でオンライン会議を行い、グループとしてできることを話し合いました。

番組ではパンデミックによる介護保険制度の崩壊をテーマに、各事業所が直面している経営難や人材不足問題をクローズアップ。国内外の専門家、関係者への取材をもとに、高齢社会・日本が抱える問題が見える内容となっていました。

「パンデミックによる」介護崩壊の観点を中心に展開されていましたが、それだけではないと私は感じています。今回の新型コロナに関わらず、震災など大規模的な事件が起きることによって、国や地域の抱えている潜在的な問題が浮き彫りになる。

介護崩壊の危機が叫ばれるのは「パンデミックが起きたから」ではありません。番組内で有識者も話していたように「新型コロナのパンデミックによって日本の抱える高齢社会の問題が浮き彫りになった」と私は理解しました。パンデミックをきっかけに、潜在的にあったものが顕在化されただけです。

その意味で問題意識を共有するきっかけとなる、非常に意義のある番組だったと思います。