Vol.2472021年を振り返って

医療法人社団 健育会 理事長竹川 節男

vol247

まもなく2021年が終わりますが、不安定な社会情勢が続き、人々の心も経済活動も回復とは言えない1年でした。そのような状況下でも、我々健育会グループはワンチームで一丸となり、ほぼ最善の取り組みを行い、新たなことにも挑戦しました。改めてこの1年間を振り返り、今、私が感じていることをお話します。

対策を講じる矢先、
グループ内でクラスターが発生

昨年12月に「感染対策チーム」を創設しようと動き始めた直後に、ねりま健育会病院にて大規模クラスターが出てしまい、なんとも慌ただしい年明けとなりました。東京都と区の指導を受けながら無事に終息しましたが、3月には西伊豆のしおさいでもクラスターが発生。グループにとって、非常に大きな打撃を受けた上半期でした。

しかし、職員やスタッフの努力や支援があったからこそ、グループ全体で事態を乗り切ることができました。その後も順調に運営できたのはまさにグループ全体がワンチームに結束できたからだと思います。

スタッフ・職員の安全を守りながら、最善を検討

医療従事者が大変な状況でありながらも、今年は83名の方が永年勤続(10年55名、20年26名、30年2名)の対象となり、さらに125名の新社会人が入職してくれました。長く勤務いただけること、また数ある中から健育会グループを選んでくださったことは、非常にうれしく、喜ばしいことでした。

みなさんに安心して働いていただけるよう、健育会では4月からワクチン接種を開始。6月までにはほとんどの職員・スタッフへの接種が完了しました。

常に社会情勢や病院・施設の状況・社会情勢を観察し、何度もミーティングを開きました。6月にはコロナ特集のテレビ番組からヒントを得て、放送の翌日に集合。パンデミックで浮き彫りとなった、今後の病院・施設の課題について、対応を協議しました。