Vol.262 健育会グループ第16回目看護・リハビリテーション研究会

「健育会グループ 看護・リハビリテーション研究会」は、今年で16回目を迎えました。今年も当グループの病院と連携のある大学や看護学校、病院の皆様にもご参加いただいております。ぜひ、さまざまな観点からご意見やご質問をお願いします。

昨年は継続研究が少ないという課題がありましたが、今年は看護部門で9演題中5演題が継続研究となり、さらに研究経過の検証や同じ研究課題に違う切り口で取り組みを行なうなど、よりレベルの高い研究となりました。今年の発表では「継続研究の成果が本当に将来、患者さんに効果を発揮するか」「日常業務の改善につながるか」ということにも注目しながら聞きたいと思います。
テーマの設定については、看護師の能力向上に焦点を当てた発表や、コロナ禍での業務展開、アドバンス・ケア・プランニング等があり、バラエティに富んだ印象です。皆さんが日々の業務で疑問に感じたことを、研究のテーマ設定に反映していることを感じました。


リハビリ部門では、竹川病院と花川病院による、グループでは初めての共同研究発表が行われました。脳卒中による下肢麻痺のリハビリテーション支援を目的としたロボット「ウェルウォーク」についての研究です。最新機器を導入して試し、臨床データを積み上げて、その成果を健育会から外部に発信することは大変意義があると期待しています。

「健育会グループ 看護・リハビリテーション研究会」の回数を重ねることで、より研究としての形が整ってきたと感じています。研究で大切なのは「疑問をもつ」「疑問に対し、熱意を持って取り組む」「悩み抜いて出たテーマの研究方法を熟考する」、そして「論理的な考察をする」ことが重要です。皆さんもその点にも注目しながら発表を聞いて、少しでも論理に疑問を感じたら迷わず質問してください。これが研究の目的です。
本日の演題は、看護部は日本看護研究学会で、リハビリテーション部門は様々な全国学会で発表予定です。内容に磨きがかかるよう、臨場感溢れる研究会になることを期待しています。