昨今はユニット型などの新しいタイプの施設を国が認可しようとしています。しかし、特別養護老人ホームが設立された趣旨からすると、そうした贅沢型の施設しか認可しないという国の考えに対して大きな疑問を感じます。
介護施設に進出した健育会グループの一番のミッションは、誰にも看取られずに寂しく亡くなる日本人をなくすこと。経済状況に関わらず、身寄りのない人が特別養護老人ホームに入って安心して最期を迎えられるように、という精神で、これまで社会福祉法人不二健育会の運営、そして特別養護老人ホーム「ケアポート板橋」を運営してきました。
今回、週刊現代の「本当に優良な介護施設ベスト20」にケアポート板橋が選ばれたことは、自分のこれまでの信条に間違いなかったことを改めて認識する機会となりました。
今回、週刊現代に掲載されたベスト20は「介護サービス情報公表システム」で高得点を獲得した優良介護施設です。「介護サービス情報公表システム」は、厚生労働省が介護サービス事業所の利用を希望する方々のために、日本全国の21万カ所に及ぶ事業所の情報を公表したもの。
公表項目には、利用者の権利擁護の取り組みや、サービスの質の確保への取り組みなど、合計7つの取り組みが設けられ、6年に1回行われる訪問調査などによって5点満点で得点を加算。一般公開されている常設サイトで、運営状況のレーダーチャートと総合得点が発表されています。
ケアポート板橋は、このシステムにおいて全7項目満点の合計35点という高得点を獲得し、ベスト20に選出されました。そこでケアポート板橋の宇津木施設長に、掲載の所見と運営方針について話していただきました。