フクビ化学工業様からのご依頼で「自律神経と幸せホルモン」について、フクビ会会員の皆様に向けた外部講演を行いました。その内容を紹介します。
ホテルオークラ東京にて、私の友人であるフクビ化学工業の八木社長のご依頼を受けて「自律神経と幸せホルモンについて」の外部講演を実施しました。
フクビ会会員の皆様に向けてお話しした講話の内容を以下に紹介します。
皆さんは日頃、経営者として大変ご苦労されていることと思います。今日は、さまざまな体の不調やストレスに悩んでらっしゃるであろう皆様に向けて、少しでも解決のヒントになるようなお話ができたらと思っています。そこで体調管理に欠かせない自律神経の話と、自律神経と直接関係があるわけではないですが、密接な関係がある幸せホルモンについての話をします。
自律神経は、体にある神経の1つで、主に内臓をコントロールして生命の維持を支配しています。神経には随意神経と不随意神経の2種類がありますが、自律神経は自分でコントロールできない不随意神経にあたり、意識の外で自分の体を安全に動かしてくれています。心臓の鼓動を自分の意思で早めることができないのも、不随意神経である自律神経が司っているためです。
これに対し、自分の意識で動く神経を随意神経と呼びます。主に知られるのが運動神経で、腕を動かそうと思って動くのは随意神経だからです。
今、ウクライナで戦争が起きていますが、戦争で敵と戦う時には、随意神経が自分の力で体を動かします。それと同時に、人間の目には見えない脅威もあります。その見えない脅威と自然に戦ってくれるのが自律神経であるとご理解をいただければと思います。
この自律神経には、交感神経と副交感神経があり、正反対な働きをしています。まず交感神経は、体を活性化します。敵に遭遇した際、素早く動けるように心臓の鼓動を早めて血管を収縮させ、戦うための準備をしなくてはなりません。そこで交感神経が体を緊張状態にして身を守ってくれるのです。一方、副交感神経は夜の睡眠に向けて体を休め、リラックスに導きます。