2023年11月13日、健育会グループの各病院・施設で働く主任以上の管理職に向けて、私からオンライン講話を行いました。内容は、【チャレンジする文化を育てるマネージメント】についてです。その講話の内容を紹介します。
岸田総理が今年の年頭所感で発表した、防衛力強化、異次元の子育てについて私は非常に共感しました。そして、それらの財源は増税で賄うだろうと思っていましたが、岸田総理は迷走して減税すると言い出しました。これにより内閣支持率が下がっているそうです。
減税により内閣支持率が下がったところを見ると、日本人はまだまだ賢いなと思います。税収が予定より上回った場合の使い道に関する世論を見ても、3分の1の人が「日本の財務体質改善のため、国債を返すべき」と答えています。もし、ばらまきや減税によって内閣支持率が上がるようなら日本に未来はないでしょう。
その中で財務省は、防衛、子育て、借金の返済を目指し、社会保障費や介護と医療の伸びを減らそうと考えているはずです。とはいえ高齢化社会に向けて介護はまだまだ増えていきますからドラスティックには減らせないと思いますが、スタッフの人数規定を緩めるなどの改革案は出してくるでしょう。医療は、日本医師会という強い利権団体が存在するため医療費の切り下げはなかなか難しいと思いますが、いずれは一気に引き下げられることが予想されます。
また、コロナ融資の返済によって一般中小企業の倒産が増えています。近いうちに中小病院でもコロナ融資の返済が始まれば、非常に厳しい状況になっていくと思います。その時こそ、筋肉質な経営力が求められます。筋肉質な経営とは、民間ならではのスピード感とチャレンジ精神を全うすること。我々健育会はピンチをチャンスにしていきます。