Vol.291「経済同友会 牛尾治朗元代表幹事 追悼シンポジウム」に登壇しました

医療法人社団 健育会 理事長竹川 節男

vol291

11月17日、経済同友会で開催された「牛尾治朗元代表幹事 追悼シンポジウム〜真の民間主導型経済社会の構築を目指して〜」に登壇。牛尾氏とのエピソードや、シンポジウムの議題について意見を述べました。

11月17日、私が1994年から参加している経済同友会で、6月に逝去された牛尾治朗氏を悼み、「牛尾治朗元代表幹事 追悼シンポジウム」が開催されました。今回は牛尾氏との親交や経済同友会での経歴から、新浪剛史代表幹事より登壇を依頼され、「真の民間主導型経済社会の構築を目指して」というシンポジウムのテーマのもと、会員の方々と様々な意見交換をしました。その様子をお伝えします。

新浪剛史代表幹事

医療法人健育会の竹川といいます。新浪さんに誘われ、今年久々に同友会に出戻って参りましたのでまだ肩書きがありません。本日は新浪さんからのご指名で、ただの一会員ながら10年ぶりに登壇させて頂き、大変緊張しています。

私は今から35年前、33歳で経済同友会に入会しました。私が大学病院での勤務を経て医療法人の理事長職に就任した際、義理の叔父である小林陽太郎さんに経営の勉強をしたいと相談したところ、経済同友会に入るよう助言を頂きました。
その頃、民営化を進める際に作られた規制改革委員会が出した答申の題名が、「光り輝く日本」という言葉でした。私は頑張って医療も規制改革の例外ではないと一言付け加えてもらいました。
色々な規制改革の中で、私はライフワークとして、象徴的な規制改革である病院の株式会社化、株式会社の病院経営の必要性について長らく発言してきました。20年前に経済同友会の医療を扱った医療改革委員会の第一回の委員長を務めさせて頂き、これらの提言をまとめました。
牛尾さんとは何回か直接お話をさせて頂きました。医療にも市場原理が大切ですよね、と尋ねたことがありますが、明確なお返事はいただけませんでした。おそらく当時の医療の持つ情報非対称化などについて懸念されていたと思います。小林さんからは「病院には企業としての倫理感や社会的使命、CSRが1番必要」と伺い、経済同友会では様々なことを学ばせていただきました。今日久々に経済同友会に戻ってきて、変わったなと感じました。やっぱり入って良かったなと思っております。